2020.3.11 さよならの春は残酷で美しい

今日もまた特に、想い考えながら過ごす日だった。

9年前のあのときは、ずるずると続く鬱状態から抜け出せないままで、テレビで流れる信じがたい現実を直視できず、ただ布団をかぶって泣いていた記憶がある。
何年経とうと私は無力だ。


東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの休園期間延長と、東京ディズニーランド新エリアの開業延期が決まった。
Dオタの悲しみを全て文字にするのは到底無理なので、ダンオタの悲しみだけでもぶちまけさせてください。

結論から言えば、新しく決まった休園期間内(3月16日〜4月上旬)にパークを退園されるパフォーマーがいるため、例年なら3月中旬ごろから見納めムードになり、"ありがとう"や"さようなら"を噛みしめながらその日を迎えるはずが。
その日はもう来ない。

全く心の準備のないまま、共に過ごした仲間と思い出を振り返る余裕もなく、感傷に浸る間もなく、気がかりや後悔を残したまま、いきなりバンッと扉が閉ざされてしまった。
あの日あの時が最後だったのか、と思い返すしかない。
パフォーマーもオタクも。

私も年パを持つ現役のオタクだった頃は、応援しているダンサーさんのラストダンスを見届けたくて、3月に入ると常に必死だった。

このポジで見れるのは今日が最後かも、あのロケで写真を撮りたい、あの人とのペアがもう一度見たい。
そんな焦りと切なさと悲しみを抱き、日に日に暖かくなる風を浴びながら歩く春のパークは、残酷で美しかった。


今日のこの一件で、久しぶりに舞浜友達と連絡を取った。
年パを卒業してもうすぐ1年、情報には疎くなってしまったし、以前ほどの情熱はなくなってきたけれど。
それでもやっぱり、悔しくて悲しくて虚しくて、千切れるような涙が後からあとから溢れた。

大好きで大嫌いな春が来た。

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