昆虫食を忌み嫌う心理
最近メディアで頻繁に取り上げられる『昆虫食』。
主にバッタやコオロギのようなバッタ目がスタンダードで、タガメや蜘蛛、セミ、Gも好んで食べられる。
恐らく昆虫食を好む日本人には何通りかいて、
①物珍しさから始まり、出会ったことのない昆虫のコンプを目指すコレクタータイプ
②食べてみたらおいしくてはまってしまった自称グルメタイプ
③昆虫食べるのがわたしのステータスなかまってちゃんタイプ
④ほかに食べるものがないので仕方なく食べている自給自足タイプ
大きく分けるとこんな感じになるんじゃないかと思う。
食べたくない
どんなもんか一度は経験してもいいかとは思うが、好んで食べたいとは思わない。
しかし実際に食べたとしても、①にも②にも③にもならない自信がある。
だってお寿司が好きだから。
頭に疑問符が浮かんだ人は精神と時の部屋で少し修業を積んだ方がいいかもしれない。
理解できた人だけ先に進もう。
昆虫食を受けつけない心理
私の場合、昆虫食という文化も、実際に昆虫を食べることに対してもなにも思わない。
ただ、文化をもたない人間がゲラゲラワーキャーと騒ぎ立てながら嫌そうに食べるのを見るのは反吐が出る。
嫌だとか気持ち悪いと思うのは理解できる。
でも無理に食べる必要はないよと。
ありていだが、感謝して命をいただきなさいよと。
それができないならなにも食うなよと。
水だけ飲んでなさい。
昆虫もそうだが、日本ではカエルや犬を食べることに対しても反対意見が多いだろう。
それはどうしてか。
1つは文化をもたないということ
同じような背格好のエビは食べられても、バッタは食べられない。
だっておかずに出てきたことないもん。
イナゴを食べてきた人たちは、昆虫食に抵抗がないかもしれない。
もう1つは、身近すぎるということだ。
たいてい店で売られている精肉や魚介類は、日常暮らしていてお目にかかることはそうない。
牛や豚が公道を歩いていたり、そこらへんの川や池でマグロが泳いでいたりすることは滅多にない。
昆虫は地べたを見るとウヨウヨといて、犬と屋内で一緒に暮らす家庭もある。
もちろんそこら辺にいる昆虫を取っておやつにつまんだり、そろそろ食べごろねと飼い犬を夕食に出されて育ってきたなら話は別だ。
その家には昆虫食や犬食の文化ができている。
酪農家や食べるために動物を飼う家にも文化がある。
でもほとんどの日本人は、スーパーで売られたものを食べて育ってきたはず。
犬は非常食ではなく、今や家族として迎えている家も多い。
この習慣をぶち壊せというのはなかなか勇気がいることだと思う。
だから昆虫食を好きだという日本人は冒頭の①~③以外に当てはまりようがなく、不純で浮ついた印象があり、好きになれない。
生きるために食べるのではなく、生きている実感が欲しくて食べているような。
ジビエもしかり。
まあ一方ではスーパーフードとして注目されている事実もあるから、ぶつくさ言っても仕方ない未来もあるのかもしれないが、私は培養肉の方を応援する。
それこそ『昆虫の培養肉』の量産が実現すれば、喜んで受け入れよう。
お受けするサポートは私と私の分身(犬)の血となり肉となり薬となるでしょう。