見出し画像

ChatGPTに統率者のデッキを考えてもらった


  どうもですびどぅんです。最近はパイオニアEDHのやべー奴感が否めないですが今回はそれとは特に関係ない内容になります。

(が過去記事の宣伝だけ少しさせてください。パイオニアEDHはいいぞ)

 どこかで最近使っているアイリやアンクタスの構築記事も書きたいと思っています。

 さて本題。本当にここ最近ChatGPTというのが巷でブーム?みたいなので個人的に色々遊んでいたのですが小説めいたものを試しに書かせてみたりする、程度であまりうまく活かせてないっすね…という感じでした。
 MTG関連ではそれっぽいデッキ制作は何とか出来そうだよなぁというのはTwitterで流れてきた作例で察していたので手元でも少しやってみようと発起しこの記事の内容を試すに至りました。

 トライの際に久代さんの記事を参考にさせていただきました。元々自分でそれっぽくChatGPTにオリカづくりなどマジックの話題を振ってみたものの芳しくなく、英語で応答したほうがクオリティが高い返答が帰ってくる!だったりどこまでデッキづくりのポテンシャルがありそうかなどが想像しやすくトライする助けになりました。

 今回はトーナメントで勝てるようなデッキを作るのはあまり望めないだろう、という予想もあったのでEDHのデッキを作ってもらうことにしました。
EDHのデッキを取り扱うメリットとして
・EDHREC(https://edhrec.com/) などの海外サイトのデータが手厚いので学習元の母数が多そう
・統率者という指標があるおかげでデッキに採用するカードの方針をAIが固めやすい
というのがありそうです。AIの提案から面白いカードのアイデアが偶発的に見つかったりという点では実用的な知見が得られるかな、と期待しています。
というわけでやってみました↓すごく勢いで書いたので悪ノリ多めですがよければお付き合いください。(この序文とそれ以降を別日に書いているのでテンションの落差が激しい…)

構築編

 さっそく肝心なのがAIに構築を任せるお題になる統率者決めです。何パターンか考えたのですが採用カードに個性が出るような統率者がよさそうです。とはいえ《帰還した王、ケンリス/Kenrith, the Returned King》みたいなジャンクに何でも積めてしまう5色デッキだったりを選んでしまうと何を提示されても「まあこんなもんだろ」みたいな納得感が変に出てしまう、とか《養育者、マーウィン/Marwyn, the Nurturer》みたいなエルフを積めばええやろ!みたいな正解が安直になりやすいものだと性能の評価が難しいので
・統率者が取り扱っている専門のシナジー要素がある
・固有色は2色程度
くらいが条件になるかな、と思いました。
そこで今回選んだのは…


 《暗号動物学者、ローニス/Lonis, Cryptozoologist》です。ローニスは丁度自分が過去に組んでいたデッキなので主観で「なんかローニスっぽい」というジャッジがしやすそうです。ジェネラルの紹介になるのですが手がかりトークンを扱う《不屈の追跡者/Tireless Tracker》みたいなカードがハイシナジーカードでそのあたりとマナクリを使ってアドバンテージ損をせずに展開できる強ジェネラルです。雑に組んでも7~8くらいにしやすいので戦績がかなり良かったですね。下のテキストについては相手の山の肉は期待値が悪いのですが、チューターをはじいたり《最後の審判》のようなパイル系のコンボを牽制したりとc帯でも役割を持てる要素があったりして中々シブいです。(やたら肩を持つ)

 それはさておきAIに狙って欲しいところとしては
・ローニスの誘発のために低マナ域のクリーチャーを中心に構築してほしい
・手がかりやトークン、アーティファクトの数のようなシナジー要素を見つけて欲しい
あたりかと思います。うまいことローニスのオリカを導き出してほしいなぁ、と祈りつつ対話を始めてみます。↓


↓↓

やったぜ。(早っ!!!!!!!!)


https://www.moxfield.com/decks/9qUO86NdaUaCJLzxLAI0Fw

さっそくできた!
5,6帯ならそのままでも全然戦えそ~~~~

好感触なところとしては
・低マナ域のマナサポートが充実している。1マナマナクリ4種に加えてマナファクトも優良なものが多め。
・サーチ手段が充実している。(5枚)
・ビヒモス、ゼンディカーの報復者のような定番のフィニッシャーが採用されていて勝ちに行ける
・妨害手段が豊富。カウンター置物破壊リフト。
とかですね。
 変わりどころとしてはローニスの割に上陸が重視されています。オルヴァールは謎枠ですね。期待していたシナジー枠ではないですがオリジナリティの範疇として自主性を一旦尊重してみましょう。。
 あと、無限にツッコミ待ちですがカードが2枚入っていたり何故かティムールカラーのカードをルール無視で採用してきたりしましたね…
よりによって《創造の歌》かいな…
考えられる原因としては
・追加セットランドのシナジー枠として抜擢された
・白鳥の歌(Swansong)と間違えた
あたりかもしれないです。言語モデルを使ってることを考えると後者かもな~と思ったりしています。

レシピの後ろにGPTくんからコメントが付いてきました。

このデッキは、手がかりトークンを作成してカードアドバンテージを獲得するロニスの能力を使用することに焦点を当てていますが、ゲームを締めくくるために多くのランプと強力なクリーチャーも持っています。 ボードを保護し、対戦相手を混乱させる呪文がたくさんあります。また、手札をフルに保つための強力なカード ドロー エンジンもあります。 このデッキには、呪文をループさせるゴーストフリッカー + アーケオマンサーや、無限マナを生成するドラマティック リバーサル + アイソクロン セプターなど、いくつかの無限コンボ オプションもあります。 プレイをお楽しみください!

強みがわかるAIくん、すごい。が…

《等時の王笏/Isochron Scepter》が入ってないやんけ~~~
アンタップできるパーマネントと丁寧に劇的な逆転まで入れておいて何故入れない。
と、言いつつそれっぽく作るのが強みのAIにコンボパーツを正しく封入することを求めるのは若干酷なラインなような気もします。
 解説を見るにコンボが成立することとそれに必要なカードのニュアンス自体は情報がありそうです。(セプターコンボは海外EDHの記事でもベタ文で情報源が多そうですし)

 とりあえず褒めておきましょう。どこかの記事で見たのですがChatGPTは褒めたほうが良い出力が期待できるらしいです。好意的で丁寧なやり取りのほうが一般的に建設的な傾向にあるので有益なデータが帰って来やすいとか。
 褒めつつも個人的にはローニスのオタクカードが入っていないことが気になるので上記のセプター入ってないやんけにツッコミを入れつつpart2を作ってもらいます。

改良編


 一度「改良して~」とお願いしたのですがほぼ同一のレシピが出力されてしまったので具体的に入れ替えて欲しい枚数と期待しているシナジーの方向性を提示しました。(手がかりトークン、アーティファクト)
 現状のレシピが生物にシナジーが寄っているので手がかりのほうに目を向けた採用をしてくれるかどうか…

このデッキには、アーティファクトをサックするたびに手がかりトークンを作成できる手がかり鍛冶が含まれるようになりました。 Wayfarer's Bauble、Expedition Map、Hedron Archive などの他のアーティファクトも、追加のカード ドローまたはランプのために犠牲にすることができます。 さらに、Mulldrifter や Mystic Snake などのカードを召喚コストでキャストし、生け贄に捧げて手がかりトークンを生成することができます。

 《手がかり鍛冶/Clue Smith》!なるほど、このカードがあれば手がかりトークンを生贄に捧げるたびに手がかりトークンが出る…ローニスなら手がかりをタップして0マナで生贄に捧げられるぞ…ふーん…いいカードじゃん…実在しないことを除けば。

あまりの怒りに思わず母国語が出てしまう。


いや、やればできるやんけ。(Yareba-dekiruyan-ke.)

 この5枚が挙がりました。マジローニスにしか絶対入らない《タミヨウの日誌》にたどり着いたのが偉すぎる~~~
 下三枚はアーティファクト・クリーチャー関連だから関係ないやろ!という突っ込みがありますが今回は自主性を尊重しましょう。とりあえず褒める(だいじ)

 褒めてはおくがどうしてもローニスのオタク的にはあのカードが入ってないと許せない。そう…
ウルザが入ってないやんけ!!!!!

 AIくんの自発的な成長を見守っていたかったものの思わず口が出てしまう厄介オタクじゃん。とはいえ説明不要のマナ加速要員であるウルザを入れない理由がないので無理やり入れてもらいます。


https://www.moxfield.com/decks/lnX4iCjweEOv_X5Vram5HQ

 というわけで入れてもらいましたが…カードへのツッコミは置いておいて枚数がおかしい。なんか80枚くらいになってない…?サボらんでくれ…そこは守ってほしい…


https://www.moxfield.com/decks/YkzVwRF78kuCx7ZJVXbi8Q  
うん、83枚しかないな。

もう一度懇願してもなんか80枚くらいしかなかった…(困惑)

頼む!!初心を思い出してくれ!!!

 殺伐としたチャット欄に《夢さらい/Dream Trawler》と《淀みの種父/Sire of Stagnation》が!!!!!!
 うん!もういいよ!色々言い過ぎると混乱しちゃうからね!95枚は揃えてくれたし!(価値基準が崩れ落ちる音)
 なんか囲まれるように鎮座しているタップすると同盟者の数だけ引くマーフォークも笑いを誘ってきてズルい。

 めっちゃ褒めます。今度このデッキで遊んでみるよ、と方便を一旦述べておき、ボコボコにされてくる体で改善を求めます。


 謎の生物を入れすぎて序盤のマナ加速がおろそかになっているのではないか?という体で少し改良してもらいましょう。

https://www.moxfield.com/decks/tB0P3_yUlUa87SAlgHxQZA

 いいね!マナクリが戻ってきた!力を求めすぎて違う色のカードが入っちゃったけど大丈夫かな?????

 思わず母国語が出てしまう(2回目) 構築ルールに関しては厳しく行くスタンスで行きましょう。色が合わないカードを交換してほしいと言ったら《クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix》を提案されたので禁止カードだと教えてあげます。

この後に出てきたデッキでも改善が見られませんでした。(何で…)

 一旦落ち着こう、ここまでに指示したことをそれとなくまとめてみました。頼む、これで何とか…


https://www.moxfield.com/decks/ak7CWs3hjEalQPFKa0du6A

ヨシ!!!!!!!(良くはないけど!!!!)
色間違ってるカードもなんか遠目で見たら青緑のような気がするしヨシ!!!!ちょうど100枚にしてくれただけでも感動した!!!!(価値基準が滅茶苦茶)
最初のヤツのほうが強そう!!!!!!
疲れたのでこの辺りで〆ます…

感想(とちょっとだけ考察)

 色々とリクエストをし始めてからなかなかいうことを聞いてくれない感に振り回されてしまったけどこういうものなんだろうな、という少し諦めは付きました。
 最終的に満たしてほしい要件を箇条書きで纏めるところに行きついたのがプロンプトとして働いて少しマシな内容が出力されてくれたのかなという感じもあったので条件の書き方次第ではもう少し時間短縮していい結果が出るように感じました。
 道中で登場したオルヴァールだったりタミヨウの日誌だったり存在しない手がかり鍛冶だったり驚かされる部分はありました。この辺りは創造性のような表情もあったような気がする。
 ウルザをはじめとした〇〇のカードを入れて欲しい!という要求は他の要件がボロボロでも通してくれやすいと感じた。対話をしていきながら〇〇は良かった!みたいに褒めてくスタイルで伸ばすのが効果的かも?今回はネガティブな指摘が多かったですね。
 少し慣れてきたのでもう一本くらい記事になるような内容で試したいなぁと考えています。もし面白いと思っていただけたならば次回もよろしくお願いします。では!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?