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Xで技師アカウントとして平和に過ごすためのセブンルール

お久しぶりです。ペサ山🥨です。
どうもRadim8の仕組みがイーロンのせいで完全にイカれてしまったので、発信用のアカウントを乗っ取ることにしました。

と言っても基本的にnoteを書いた時に宣伝するためだけのアカウント運用にするので、他人とは絡みませんので悪しからず。

生成AIによる「Twitterで炎上するペサ山🥨」

さて今回は新年度ということで、この春から放射線技師として社会に飛び出す新人さんたちのために、放射線技師界隈の生き証人としてX(旧Twitter)における波風立てない過ごし方についてアドバイスをお伝えしようと思います。


この記事の対象読者と効果

  • Xで「放射線技師アカウント」として他人と交流したい方

  • 過去に炎上して困った方

→この記事を読めば「放射線技師アカウント」としての上手な立ち回り方が理解できます。

①実名を出さず身バレを避ける

皆さん、X(旧Twitter)で「実名なんか出す気ないし、身バレなんて簡単にしないでしょ?」って思ってませんか?それ、ちょっと甘いかもしれません。SNSの世界では、名探偵コナン顔負けの推理力を持った人たちがゴロゴロいます。

例えば大学教員なら成果をアピールするために実名を出すこともあるでしょうが、普通の放射線技師アカウントでは実名は避けた方が無難です。なぜなら、ちょっとした情報を組み合わせると職場と年代くらいは簡単に特定できてしまうからです。特に3次救急を受け入れている総合病院や大学病院で働いている場合、住んでいる地域の情報と合わせると病院はかなり限られてしまいます。天気や地震への反応なんかで、意図せず地域バレすることもあります。

それに、技師あるあるですが「使っている装置で施設がバレる」ことも。例えば「当院のMRIはシーメンスとキャノンだけです」とか言った日には、装置マニアにはもう丸見えです。「シーメンスとキャノンってアレだよね、あの病院しかないよね」ってな具合に、特定完了です。

ただし、ある程度の属性(地域・年代)を明かすことで他の技師との会話が盛り上がることもあります。この辺りは、各自のアカウント運用方針に合わせて調整してください。身バレしない程度に楽しいSNSライフを送りましょう。

②違法曝射しない

(例)
今日は膝のポジショニング練習だった〜。先輩の身体を借りて撮らせて貰ったんだけど、1回目はびっくりするほど外顆と内顆が揃わなかったし、修正して撮り直したらさらに逆にズレてて泣けた(笑)もう技師向いてないかも
#春から新人 #放射線技師 #レントゲン

医師の指示なく人体に放射線を照射してはならない、当たり前なことですが、過去にこれで炎上してアカウント削除まで追いやられた人がいます。レントゲンポジショニングの教育の延長で実際に照射までする……なんてことは、過去には結構行われていたみたいですし、今でもどこかでやってるかもしれません。でも、それをXにポストするのは絶対にダメです。

もし、職場でそんな違法曝射が行われたとしても、100万歩譲ってもそれをSNSでポストしないでください。見て見ぬふりもダメです。他人がやっているのを見かけたら、告発するのはXじゃなくて警察とか保健所とか、ちゃんとしたところにしましょう。

SNSで「今日は膝のポジショニング練習だった~。先輩の体を借りて撮らせてもらった」とかポストしたら、それだけで大問題です。「何やってんだ!?」って炎上するのは目に見えています。

自分のアカウントを守るためにも、違法曝射はしない、見かけてもSNSには書かない、これをしっかり守りましょう。職場のルールも、SNSのルールも守って、楽しく安全に放射線技師ライフを送りましょう。

③患者の写真をポストしない

添付画像の例

(例)
さっき撮ったレントゲンwww直腸になんか入ってるwwwwどーやって入れたww

まず、画面内に患者の個人情報(名前や生年月日)が映り込んだら一発アウト。これはさすがに皆さんも分かりますよね。でも、「匿名化して個人情報が映ってない画像ならOKでしょ?」って思うかもしれません。ここに落とし穴があります。

結構勘違いされがちですが、個人情報とは名前や生年月日だけではありません。複数の情報を組み合わせて個人が特定できる場合も個人情報になるんです。例えば、「◯月✕日に肛門に鉄アレイが入った直腸異物で受診した女性」なんて情報、加えて地域の情報と組み合わせれば、もう個人特定完了です。匿名化したって、本人が見たら「あれ、自分のことだ」って分かる情報は絶対にSNSに投稿しちゃダメです。

また、「患者さんに許可を得てます」なんて言って臨床画像をポストしている医師アカウントを見かけることがありますが、放射線技師アカウントではこれもほぼ不可能と思ってください。患者さんがSNSで自分の画像が使われることに同意するなんて、現実的にありえないでしょう。

「学会とか研究会では症例報告として画像掲載OKなのに、SNSではダメなの?教育目的でも?」という疑問もあるかもしれません。でも、学会・研究会とSNSでは大きな違いがあります。

  • 聴講者が限られている: 学会や研究会は主に医療関係者を対象にしていて、一般の方の目には触れません。参加者名簿もあるので、情報の拡散も制限されています。

  • 苦情の連絡先が明確: 学会や研究会に限らず、患者情報を使用した通常の臨床研究では、患者情報の取り扱いについての指針とともに、苦情の連絡先を明示する必要があります。SNSではこれができません。

放射線技師界隈では、「研究ボランティアと称して後輩のCTを撮り、その証拠をネットにアップしてしまったうっかり屋さん」なんて話もありましたが、これは絶対に避けましょう。

SNSでの投稿は、責任の所在が明確でない場合が多いです。ですので、職業倫理上、患者の情報をSNSに投稿するのは避けるべきです。

④「書籍のページ」「(一般非公開の)メーカー提供資料」をネットにアップしない

SNSの時代、著作権意識が薄れがちですが、これも大問題。私も正直に言うと、マンガのコマ画像をネタに使ったことがないとは言いません。でも、著作権は親告罪。訴えられたら最後、法廷で戦うしかありません。そこで、他人の著作物を使う際に私が心掛けているチェックポイントを紹介します。

  • 誰にでもアクセス可能な情報ソースであるか?
    例えば、オープンアクセスの論文などがこれに該当します。(ただし、オープンアクセスだからといって著作権を無視して使い放題というわけではありません)必ず出典ソースのタイトルを表示し、XのポストならツリーにURLを掲載するようにします。論文やネット記事であっても、会員限定ページなどのスクショは使わないようにしましょう。

  • あたかも自分が発見した知識かのように書かない
    本当に自分が発見したことを発信する場合は問題ありませんが、学問の多くは「共有知の連鎖」。有用な情報を共有するのは素晴らしいことですが、必ず「最近本で見たんだけど」「この前の研究会で知ったんだけど」といったように、その情報を知りえた背景も併せてポストするようにしましょう。

これらのポイントを守ることで、著作権トラブルを避け、健全な情報発信ができます。著作権を尊重し、クリエイターの努力を無駄にしないように心掛けましょう。

⑤「認定技師取っても意味ない」「学会/技師会入るの意味ない」は誰かの逆鱗に触れる

これまで何度も話題になってきたネタですが、言わせてください。「認定技師資格取っても意味ない」「学会や技師会に入るのは金の無駄」なんて発言、X(旧Twitter)の放射線界隈では地雷です。

私、山田🥨も認定技師資格をいくつか持っていますが、職場での待遇には全く反映されていません。正直に言うと、その点では「意味ない」と感じることもあります。しかし、その過程で得た知識は、日々の業務を楽にするための大きな力になっています。同様に、研究活動もすぐに給料に反映されるわけではありませんが、長期的には業務や患者さんの利益に繋がります。

もし「技師会や技術学会に入るのは金の無駄」とか「認定技師なんて意味ない」なんて発言をしてしまうと、特にハイパー技師たちがうじゃうじゃいるXの界隈では誰かの逆鱗に触れる可能性が高いです。せめて「年会費は高すぎる!」くらいの控えめなコメントにとどめておきましょう。

学びの姿勢は大事です。長い目で見れば、自己研鑽は必ず自分に返ってきます。だから、認定技師資格も学会参加も、無駄じゃないと信じて取り組んでいきましょう。

⑥「放射線技師はオワコン」からの「副業最高!」「転職すべき!」の流れはなんか嫌悪感が凄い

「放射線技師はオワコン」「副業最高!」「転職すべき!」といった流れを発信するアカウント、医療従事者界隈ではよく見かけますよね。でも、この手の発言、特に「放射線技師の仕事を蔑む」ような姿勢は、昔からX(旧Twitter)を使っている人たちには非常に嫌われます

別に副業自体は、職場が許せば何も悪いことではありません。しかし、本業の技師職を下げするような態度はいただけません。技師の仕事に対する誇りを持ち続けることが大切です。

過去にXで、特に放射線技師の仕事を軽んじるような発言をしていたアカウントがあり、その結果、猛烈な反感を買った例がいくつかあります。放射線技師の仕事に誇りを持っている人たちにとって、「オワコン」呼ばわりされるのは非常に不愉快です。

だから、「副業最高!」とか「転職すべき!」といった発言はほどほどに。本業を軽んじることなく、副業や転職を楽しむのがベストです。平穏にXを楽しみたいなら、他人を不快にさせるような発言は控えめにして、放射線技師としての誇りを忘れずに。これで、Xライフも平和に楽しめますよ。

⑦クッソつまんねぇ技師ブログとか教育系Youtubeを始めない

放射線技術の業界(というか医療業界)には、ネット上にすでに信頼できる情報源が山ほどあります。だから、わざわざ「どこの馬の骨ともわからない」人間が書くブログやYouTubeチャンネルで勉強する人はいません。逆に、そういった情報源で勉強した気になっている後輩の面倒を見たくありません。

X(旧Twitter)に生息する技師アカウントは、情報の目利きが非常に鋭いです。浅い内容の情報発信は、すぐに見破られ、徹底的に叩かれる傾向があります。「小銭を稼ごう」と安易に技師ブログや教育系YouTubeを始めると、思わぬ批判にさらされるかもしれません。

それに、ちゃんとした情報源があるなら、そちらを利用するのが賢明です。質の高い情報を提供するには、それ相応の知識と経験が必要です。ブログやYouTubeを始める前に、本当に自分が価値ある情報を提供できるかどうか、よく考えてみてください

SNSでの情報発信は、慎重に行うことが重要です。中途半端なコンテンツで批判を浴びるより、質の高い情報源を活用し、自分の知識を深める方がよっぽど建設的です。賢く情報を選び、シェアすることで、放射線技師としての信頼性を保ちましょう。


いかがでしたでしょうか?実はここまでの内容、ほとんどを箇条書き → ChatGPTに書かせてみました。めっちゃ便利。100ラジ解説記事を書いていた昔はあれほど文章を書くのが得意ニキであった山田🥨も、ここ最近はすっかり筆が運ばなくなりました

最後に1つだけ、私が臨床画像を使用する際に多用しているサイトをご紹介します。

MedPixは、国立医学図書館(NLM)が提供する完全無料の医療画像データベースです。教育ファイルシステムとして、多様な医療画像、症例報告、診断ツールを提供し、継続医学教育(CME)機能やクイズ、症例研究も含まれます。医療専門家、教育者、学生、一般のユーザーが無料で利用でき、症例の投稿や教育用リソースのダウンロードも可能です。
画像自体にMedpixのロゴが入るので「これで出典も明記してるしOKやろ~」くらいの軽い気持ちで使用できます(たぶん)。ぜひご活用ください。

それではまた🥨ノシ



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