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No.141 1996年~ 読売新聞編集委員の吉田伸弥氏との出会いと活動

 1989年5年生での「新聞と友だちになろう」の実践以来、日本新聞協会NIE部会の研究会によく参加するようになりました。場所は日比谷のプレスセンターです。よく国内外の著名な方々が取材を受ける場所としてテレビを通してよく見ていました。こんな素敵な場所で研究会が開かれることに驚いていました。

           日本プレスセンター

 1996年ごろからプレスセンターでの研究会でNIEの実践を議論している場でお会いしたのが、読売新聞編集員の吉田伸弥氏でした。吉田氏は当時、日本新聞協会NIE第一専門部会長をされており、とてもまじめな方で最初は少し近寄りがたい方と感じていましたが、研究会やその後の懇親会でいろいろ話をさせて頂く過程でとても柔軟で面白い方だなという印象に変わってきました。その頃、東洋館出版の川田龍哉氏も参加されていました。その後、吉田氏はNIEの取材で私の教室にいらして、1997年から5回継続して取材をされました。

      「読売新聞」1997年6月2日朝刊より

 すでにこの時、「ノートパソコンで最新ニュースを読み、新聞と見比べる授業」を試みていました。
 その過程で話をするうちに、これからのNIEにとってインターネットが大きな役割を果たすことに二人の意見は一致しました。行動力がある吉田氏は97年8月に、日本のインターネットで読むことができる新聞(電子新聞)では初めてNIEのコーナーを開設されました。そして、このNIEのコーナーを発展させたものを書籍にできないかというアイデアが川田さんから出され、二人で取り組むことになったのです。
 それが共著『誰でもできるNIEガイド 新聞をエンジョイ!』(東洋館出版、1998年6月)です。
 内容は「新聞の読み方&NIEのアイデア」「インターネットでもNIE」「ノリとハサミ-編集委員からのメッセージ」「NIEでこんな自由研究が」「新聞界のNIE活動」「NIEワークシート」となっています。
 おそらく、教師と新聞記者共著の初めてのNIE関係書籍の出版と思われます。

 本書を出版する際に、吉田氏が読売新聞紙面で担当されていた「NIE談話室」に私への執筆依頼があり紙面に掲載されました。

         「読売新聞」1998年6月1日朝刊より

 その後も私と吉田氏は一緒にNIE活動に取り組み、吉田氏は2000年8月に設立された「日本NIE研究会」の副会長に就任されました。この研究会でも私はたくさんのことを吉田氏から学ばせて頂きました。
 
 今後も、私が出会い活動できた新聞界の方々をご紹介していきます。


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