「真牡蠣　セッカ」

佐賀県有明海で養殖されている牡蠣。

現在養殖されている牡蠣のほとんどが宮城の種か、広島の種からになりますが、この「セッカ」は有明海の「地牡蠣」なんです。真牡蠣の中でも非常にめずらしい「スミノエ種」といわれるこの牡蠣は見た目から他の牡蠣と違います。

殻は平らで全体的に平べったいのが特徴。ヨーロッパで食べる牡蠣のような見た目です。昭和初期まで成長も早く、味もよいため有明海の主要な品種でしたが、海苔の産業の台頭にて養殖が衰退、一時は絶滅の危機に瀕した「幻の牡蠣」とまで言われました。そんなセッカも再び養殖が行われており、流通数もわずかながら増加しつつあります。

食感がよくあっさりとした味の中に貝のような旨味を感じます。シャンパンなどと一緒に味わいたい牡蠣です。この牡蠣は焼いても非常に美味。牡蠣から出た出汁はまるでハマグリのような上品な出汁。ぜひ一度は味わってほしし牡蠣です。