#ZOOM講座

以前ZOOM講座(Online塾DOORS)に出ていただいた関根千佳さんが月刊誌『世界11月号』(岩波)に「デジタルも社会もユニバーサルデザインに」という原稿を寄稿されている。
関根さんは<女性が拓いたネット新時代>( 第62回)の旗手の一人ですが、ユニバーサルデザインについては『「だれでも」社会へデジタル時代のユニバーサルデザイン』(岩波書店)やUDITのウエブに詳しい。
彼女は、<日本はUDもITも、ダイバーシティも世界基準から30年遅れとなり、そしてそのことを日本人自身が認識していないという恐ろしい状況です>と、手厳しい。(当講座の概要は、cyber-literacy.comサイバー燈台を参照)
今回のわずか6ページの原稿からいろいろなことを学び取れますが、以下の事実には愕然とします。その1ー人口のおよそ半分が50歳を超した世界最高齢国家の日本では、消費者・有権者・納税者の半数が軽重複障害者やその予備軍である。その2ー欧米では10%を超す障害のある大学生は、日本ではたったの1%で障害のある先生もまれだ。(中略)そのため人口の15%といわれる障害者のニーズはまったく見えていない> (注:つまり、見えないような社会構造になっているということ。国会中継を時折見ますが、この先生たちどこを見て議論をしているのか、シラケてしまいます。)

ここからは、私の年金生活者のつぶやき
関根さんの真っ赤に燃えたエネルギッシュで、しかも天真爛漫な笑みを忘れない姿には敬服の一語しかないのですが、あと一言。
定年退職してまる2年になりますが、家の中のことを少しずつ女房に急かされてやることが増えています。洗面所の排出口の取り換え、子供が小さいころに癇癪を起してこしらえたドアの凹みの修復、猫の爪研ぎの防止板、ベランダの掃除と室外機の保護覆、毎日の床のモップかけ、小さな庭の草木の水やり、ときに電化製品の修理、どれもほとんどやったことのないことだらけですが、時間はありますから工夫を凝らしながら取り組んでいます。ユニバーサルデザインとはいえない道具類も、工夫しながらそれと格闘しています。便利すぎる生活には、そんなこんな仕事も老人にとって適度なストレスかもしれません。女房の愚痴に耐えながら。


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