見出し画像

コントラクトMRとは

どうも、メタモルフォーゼです。
コントラクトMRとはどんな職種なのか、簡単にご紹介します。

コントラクトMRとは

まずコントラクトMRは、CSO(Contract Sales Organization)と呼ばれる派遣元の会社に雇用され各製薬メーカーからの発注に応じて現場へ派遣されるMRです。
業務は、製薬メーカー正社員のMRと同じで自社医薬品の適正使用情報の提供・安全性情報の収集と提供などです。

産前産後・育児休暇で人員が足りない時や、新薬発売で一時的に営業人員を増やしたい時などにコントラクトMRは便利です。

製薬メーカーから見たコントラクトMR

製薬メーカーのメリット
・コストが安い
・人員が足りない時に発注し、一定期間での人員調整が可能
・契約によっては優秀人材をそのまま入社させることも可能

製薬メーカーのデメリット
・疾患や領域の知識・経験はMRにより様々
・自社の長期収載品や歴史を知らない

製薬メーカーにとってはメリットが大きいですね。
特許切れに伴いジェネリック医薬品が発売となると、発売3ヶ月で売り上げが7割落ちると言われてますので、人員調整しやすいコントラクトMRを使わない手はないでしょうね。

会社全体としてはメリットだらけですが、現場はそう簡単ではありません。
派遣されてきたMRの質が悪い場合、組織のマネージャーは悲惨です。
状況によっては契約解除(リプレイス)ができますが、虚偽報告や社内コンプライアンス違反事案などがなければそう簡単に解除はできません。
逆もしかり、正社員よりも高いクオリティで仕事をするCMRももちろんいます。

コントラクトMRからの目線

コントラクトMRのメリット
・キャリア入社が難しいメーカーにも所属できる可能性がある
・他業種・業界からの参入がしやすい
・複数の製薬メーカーでキャリアを重ねることで、さまざまな疾患領域を経験できる
・経験や専門性があれば、配属エリアの希望が通りやすい

コントラクトMRのデメリット
・正社員との給料・福利厚生の格差
・多くは1年単位で派遣契約を更新するため、派遣される会社が変わる度に製品・疾患知識・社内システムが変わる
・派遣先メーカーによっては激務だったり、コントラクトMRに対する冷たい雰囲気がある
・将来のキャリア設計の選択肢が製薬メーカー正社員よりも限定的
・派遣元へ提出するレポート(日報・月報など)があり、報告書類作成の手間が二重になる

コントラクトMRを選んだ人には様々理由があるでしょうが年齢分布は20代後半〜30代前半と、50代が多いイメージです。
他業界からMRへ参入した群とメーカー正社員MR早期退職後のセカンドキャリアでしょうか。他業界からの参入は年々減少し、市場のシュリンクと相関しているようです。


コントラクトMRのこれから

日本全体のMR数は2014年をピークに減少が続いており、当然コントラクトMRの数も同様です。しかしコントラクトMRの比率は少しずつ上昇しています。今後の新薬開発状況により、当然コントラクトMRに求められる領域・スキルにも変化が起こるでしょう。
まだまだ閉鎖的な環境が多い製薬業界、変化についていける人材であり続けることがMRとして生き残り、求められる人材となる条件の1つではないかと私は思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?