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2023年に聴いて特に良かった曲を10ぐらい

2023年に聴いて良かったものです。
「その年出た曲」ではなく、僕が初めて聴いたという意味になっています。
ただの防備録かつ自己満ですが、なにかの一助になれば。

順位とかは無い。強いて言えば「思い出した順」です。よろしくお願いします。



Persona/松木美定

23年で一番良かったです。煌びやかなんだけど危うさも感じるメロディと音が絶妙。
良くない何かに呑まれてるのか?でも当人にとって呑まれているかはどうでもいい感じ。
アウトロのドラムをリピートしてはその度痺れています。

これを聴きながらアフタヌーン8月号の「メダリスト」(35話)を読んでたら歌詞も相まって本当に感極まってしまったので僕の中のメダリストイメージソングになりました。

私(わたくし)はもう 踊り出したくて 小さく踏み出した
見えないような かすかな炎(いのち)も 古い仮面も綺麗だね

Persona/松木美定

これはもう「氷焔の獣」の歌詞ですよ。アニメメダリストのオープニングは松木美定で決まりっ!


海辺のできごと / 生活の設計

この手の曲ジャンルを「喫茶ロック」と呼ぶことをこのバンドのインタビューで知りました。喫茶店で流れてても空気を壊さないよね、みたいなことみたいです。
確かに邪魔にならないんだけど確かな心地よさを感じる曲。車の窓を開けて風を感じたくなるし、そんな雰囲気が苦手な人は誰もいなさそう。

私事なんだけど愛媛に旅行に行ったときに初めてアルバムを聴いていたので、聴き始めると訪れた松山城とか砥部動物園とかしまなみ海道を思い出します。愛媛はいいところですよ…
半分ぐらい思い出補正ノミネート。補正って言うな。


Gated Community with a Public Pool / Ebi Soda

UKジャズのソングラジオを流して寝落ちしたら目覚めた時にこれが流れてました。すごくカッコよくて得した気分になりました。

陽炎の揺らぎのようなモワッとした不定形さからくるグルーブがものすごく気持ちいいしノれます。なんだか音もクリアじゃないのでモヤとか霧のはるか向こうで演奏してるような気もしてくる……
それらが組み合わさって怪しい揺らぎとなるのだ!


This Is A Life / Son Lux, Mitski, David Byrne

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」エンディング。ずっとハチャメチャで、でも最後には優しさと家族愛、今を大切にするという愚直で実直な答えをだしてくれた映画。そのエンディング。

そんな最後に流れたこの曲。ゆったりと質量をもったドラムと「これが人生」という歌い出し。結論に説得力があるし自信が伴っていて本当にカッコいい。最高の読後感を得られました。
エンドロールのスクリーンで僕は心の中で腕を振り上げていた…


In movimento / Calorine Bubbico

ふとした興味でイタリア語の曲を掘っていたんですけどこれがすごく良かったです。
馴染みの薄い言語なのに母音の発音が結構しっかりしてるのが日本語っぽくて頑張れば英語より発音しやすそうなのもなんか楽しくて良いなと思いました。

イタリア語だけあって歌詞の意味はてんで理解していないんですけど、ファンキーでチェンジユアライフなポジティブさを感じますね。「時には起こせよムーブメント」的なことだと思います。

アルバム自体も非常にいいモノでした。


ただいま!! / 中川理沙

めちゃくちゃ良い。
二転三転するドラムが気持ちいいしカッコいい。
スティールパンみたいな音が木漏れ日のように暖かい。聴いているとなんだか青草と土の香りが漂ってきます。
そのうえメロディも最高級です。非の打ち所無し!!

ザ・なつやすみバンドの名前は知っていたけど中川理沙がそのボーカルだということを全く知らなかったので今度チェックしてみます…


生命体 / 星野源

良すぎてまた星野源熱が再燃しました。
楽器が元気も元気。全然メロディアスじゃないのに楽しくなれるし体も勝手にグングン動いていく。
それは多分ピアノのおかげで、エネルギッシュでうおおお熱い!というより肩の力が抜けた熱さに仕上がってるんだと思います。赤い火より青い火のほうが爽やかで静かに感じられるけど温度は高い。そんな感じ。

なのにピアノが前面に出てないところもそんな雰囲気を作り出していて絶妙だねぇ


Ghost Town / レオタードブタとヤギ・ハイレグ

名前は知っていたけどちゃんと聞き始めたのはこの曲が出た後。
トラックの控えめなパートを裏にした息を使いまくるヤギ・ハイレグのフロウが気持ち良すぎて一瞬でフアンになりました。ヤギハイの。
左右から度々聞こえる静かで高いピアノがダークなシリアスさを静かに引き上げています。
コーラスにも一芸があるし僕もカッコよく「ウッ」って言いたい。

レオブタはレオブタで着てるヘソ出しTは遅れていても、アシックスは既に擦り減らしていて流行の先端を行っているぜ…。


東別院カナvs東別院カナ / uotak

「来ちゃった…」
東別院カナは別になんかのキャラという訳ではなくて、この楽曲の登場人物の名前らしい。てっきり最初はアイマスの二次創作かと思いました。詳しくないけど居そうじゃないですか。東別院カナ。

まんまとタイトルに釣られたら投稿者作のMVのかわいさとシリアスな曲調・歌詞のギャップにやられました。
繰り返されるサビをループの避けて通れないイベントに見立てる仕掛けが一本取られた〜って気持ちになれます。

神様 もしいるなら 時間を戻して!

東別院カナvs東別院カナ / uotak


カラカラ / 結束バンド

22年のアニメなんですけど正月休みに「ぼっち・ざ・ろっく!」を見たので23年に聴いた曲になります。喜多ちゃんが好き。

正統派Jロックの曲がアルバムに多い中でインディー感マシマシのこの曲はあると嬉しい。ベース担当がフィーチャーされている曲だけど実はドラムが一番カッコいい。いいよ虹夏…
バンドメンバーそれぞれにボーカル曲があるけどあんまり声優ソングに馴染みの無い僕でもスッと入ってくる歌声。だからという訳ではないけどそれも良かったです。


街かどタンジェント/ シャミ、モモ

「まちカドまぞく」オープニング。23年で一番良かったです。
ぼざろを見終えた後にアニソンを掘っていたのでこれも正月休みに聴きました。アニメは未視聴。

イントロの「パヤパヤ」が心地いいしかわいいしかっこいいので、「アニソンにしては一味違うな…」と思いながら聴いていたらあっという間に笑顔になっちゃった。本当に良い。
キャラクターっぽい声もふんわりした歌い方に合わさると、"くどさ"が抜けてスルっと胃に納まりむしろ粘膜を保護してくれました。


Blue Star / マルコと銀河竜OST

ゲーム『マルコと銀河竜』挿入歌。要所要所でよく流れる。
歌詞がめちゃくちゃ好きです。

虹のかかる空 雨粒が弾ける
8月、暑い月
12月、白い吐息の月
6月、水浸し 
遠くまで目に浮かんだ 青い星

Blue Star / マルコと銀河竜OST

主人公のマルコとアルコは長いこと時を一緒に過ごしている二人なんですけど、プレイヤーの僕にはその過程は見えないんですよね。
なのでこういう1年をぐるりと巡るような歌詞のおかげで二人の過去がプレイヤーの頭の中で補完されて関係が勝手に補強されるんですよ。

宇宙を股にかける二人なのでこんな四季があって雨季があるような環境にいるなんてほとんど無いと思うんですけど、メロディと歌声に説得力があってなんだかそう思わされる力があります。

最初に劇中で流れるシーンはかなりなんでもないシーンなんですけど歌のパワーでかなりウルっと来てました。



以上となります。

本当は23年末にリストを上げる予定だったのですが、年末にインフルエンザでダウンし、その後遅れた仕事を取り戻そうと年始からバリバリやっていて今に至ってしまいました。
本当に嫌な一ヶ月だった……

せっかくなので同時に2022年版も投稿したのでよろしければそちらもどうぞ!

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