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院内見聞録 乳房再建への一歩

最初はがんを切除する手術のときにエキスパンダー(というとわたし世代は星飛雄馬がつけていた大リーグ養成ギプスを想像しがちだが、組織拡張器のこと)も同時に挿入するという同時再建を希望していたのだけど、切除する皮膚が多いのでできないと言われて二次再建となった。残る皮膚が少ないので何かを入れる余地がないのだ。なるべく体にメスを入れる回数は減らしたかったが致しかたない。

再建には自分の組織を移植する方法もあるが、新たな傷を作ることになるので迷わずシリコンを選んだ。ちなみに次の手術でエキスパンダーを挿入し、その後、通院で中に水を注入して徐々にふくらまして皮膚を伸ばしていく。そしてある程度カバーできるまで皮膚が伸びた段階でシリコンパッドと入れ替える手術をする。つまり計3回の手術が必要になる。


2021年4月21日

再建手術の形成の先生との診察。主治医も一緒。ちなみにこの先生は外部の病院の先生らしい。おじいちゃん先生でマスクから完全に鼻が出ていた。話している途中に口も見えそうになってるので大丈夫かな? と思っているとマスクを上げていたが、鼻は出たままだった。

手術の際の合併症の話が出たので、具体的にはどんなことですか? と質問すると10個ぐらい挙げられた。7つ目ぐらいまで来たときに、めちゃめちゃ言うやんと思って「結構ありますね」というと、「すぐに8個ぐらいは出ますよ。まだ7つ目ですから」と言われ、最終的には10個になった。8という数字は何やったんや? 

担当医ももちろんデメリットは話してくれるが、ほとんどの方は大丈夫ですが万が一の話なので… と安心させる方向で話すが、おじいちゃん先生はそんなことまで? というぐらい、細かく万が一の可能性を教えてくれたので、わたしだからよかったものの心配性の人はめちゃくちゃ不安になるかもしれないなと思った。しかし、これもわたしが具体的には? と聞いたから言った気もするので、ふだんはそこまで言わないのかもしれない。
診察代 1,070円


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