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ホットワインなんかいつ飲んだっていいんだ

ホットワイン。
ヴァン・ショー。
マルドワイン。
グリューワイン。
モルドワイン。
グロッグ。
そこそこで呼び方は違うけど、ともかくスパイスやフルーツの入った温かいワイン!
寒い時期に心も体もポカポカにしてくれる美味しい飲み物。

ワイン苦手な人でもこれならいけるのでは?
今回はわたしなりのレシピも書いてみようと思う。


去年は久々に出かけたクリスマスマーケットで堪能した。
湯気のたつ大鍋から注がれるそれを頂く時の至福。
やはり外で飲むお酒は…ホットワインは美味しいなぁ!と思う。


年によってデザインの異なる陶器のマグカップ付きで売っているクリスマスマーケットのホットワイン。
もちろん記念に持って帰るので、家にどんどん増えていくのだけど、ああこの年はあの人と行ったなぁなどと、アルバム的な役割を果たしていたりもして。
(今年は以前はあった紙コップ売りがなくなってた!)

会場ごとにデザインが異なるものだから昼から夜にかけてぶらぶらしながら2か所梯子してしまった。 


で、年も明けて今。
ホットワインが恋しい。
クリスマスが終わったからって飲んじゃダメなわけがない。
お雑煮を正月以外でも食べていいように……ホットワインだっていつ飲んだっていいんだ!

まだまだ外は寒いんだし。

外で飲むのが美味しいと言ったけど、元来寒がりなので本音を言えば暖かな場所で頂きたい……。
窓から冬枯れした木々でも見ながら。
(我が家の目の前の景色は常緑樹と落葉樹が入り混じっている様で微妙ではある)


ホットワインの出てくる映画で思いつくのは「アメリ」。
自分の世界から外へ踏み出せないでいる主人公のアメリ。
その一歩のきっかけとなる行動を始めてみたものの、思うようにいかず疲れ切った彼女に同じアパートに住むガラス男(彼の持病が由来)ことレイモン・デュファイエルが差し出すヴァン・ショー。(フランス映画なのでフランス風に)
字幕では「ひどい顔だ。シナモン入りの熱いワインを」となっている。

彼のレシピは分からないが、わたしが作るホットワインは果物を入れない。
あまり甘い飲み物は飲まないが、これは適度に甘さがある方がいいので砂糖は入れるけど、量は気分で変えている。

物語の中の食べ物や飲み物は魅力的だ。
ちょっと得体の知れないものなら尚更。
小さい頃何度も読んだ松谷みよこさんの「オバケちゃん」にでてきたオバケジュースやハリーポッターのバタービールなどなど。
ホットワインも、もともとあまり馴染みのなかった飲み物だから、そういうワクワク感をわたしはいまだに感じるし、だからこそ作るのも楽しいのだ。

先日シナモンスティックを買いに行ったつもりが別のものだけ買って帰ってしまったので(あるある)仕方なく今回はパウダーで。

赤ワインは安いものでいい。
今回はホットワイン用に買っていた安いワインと飲み残しの赤ワイン2種類をブレンドした。

黒胡椒を置き忘れてる…


【わたし流ホットワイン】 

赤ワイン     300cc
水        200cc
砂糖       大さじ1〜2
蜂蜜       大さじ半〜1
スターアニス   1個
シナモン     1本
クローブ     5個
黒胡椒      5粒
ジュニパーベリー 5粒
カルダモン    2粒
※ホワイトラム  大さじ1〜3
(アルコール低めがいい時は無しでOK)


スティックシナモン以外の全ての材料を小鍋に入れ、沸騰しないように温める。火を止め、ホワイトラムを足し、茶漉しなどで漉しながらカップに注ぎシナモンスティックを添えてできあがり。
(パウダーのシナモンは好みの量を一緒に鍋に入れる)

かんたんっ!

スパイスは全部なくても、あるものだけでいい。
ただ、シナモンはやはり必須。それと、ジュニパーベリー(ジンの香りのもと)は売っているところが少ないかもしれないが、香りが良いので是非とも入れてほしい。 
カルダモンはそのままでなく、房から種を出して房と種両方投入!
皮付き生姜の薄切りをいれてもいい。

昼酒につき酒感を薄れさせるカップで…


他の方はどんなホットワイン作っているのかな。
白ワインでローズマリーを入れるというレシピもみた。これも美味しそう……

お気に入りの本や映画のお供に一杯いかがでしょうか。

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