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2022/10/10 晴れ

「はじめての牛腸茂雄展」に息子と行ってきた。

某カメラマガジンの編集部にいた時、写真もカメラも知らなくて編集部に入った。その時、唯一写真をいろいろと語れる人がいて、その人に写真の見方を教えてもらった。

でも、本当に半年くらいは全然わからなくて「もう霊視だと思い込もう」と思って、見すぎて頭痛くなったりしてた。

そのときに「牛腸茂雄はみとけ」って言われて、「わかんねえなー」と思っていたけど、そのうち、この人のトキントキンに研ぎ澄まされた何かに、気が付いたら涙が出てくるようになっていた。

その中で、写真を教えてくれた人も、私も「いいなー」と初めて意見が合ったのが、この 写真集 SELF AND OTHERS の最後のぺージのこの写真だ。

絵葉書3枚同じの買った。好きすぎて

某マガジンをクビになり、結婚し、子どもができて、保育に携わるようになったら、なおさらこの写真が私にとって大切なものになっていた。

いつも、子どもを、こうやって見てる。子どもたちが、先が見えない霧のような未来に、笑って走っていく背中を、ずっとずっと見ていたいと思う。子どもも、そのまた子どもも、ずっとずっと。その背中が見えなくなるまで見ていたい。

20歳まで生きない、と言われながら、生きた作者の、祈りのようなものと、自分の写真を見る目線が、重なってひとつの祈りになっていくような気がして、気づいたら泣いている。

息子にお願いしてみてもらった。嫌そうに見てた。

私は、子どもの頃、近所の劇の先生に絵画や舞台、そして毎年8月には靖国神社に連れて行ってもらってた。なにに行ったかは覚えてないけど、血肉にはなってる気がするので、一回くらいは無理強いしてみた。

有名な自画像の別カットで、ブレてるのがあった。


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