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お香日記 2024年7月26日(金)きよこ

畑の時間がだんだん遅くなっていって、今は7時着くらい。このくらいの時間になると、すぐ汗が垂れてくる。

少しずつ少しずつ、畑の雑草刈りが進んでいる。気づいたら、畑の奥のほう、背丈を越す3mくらいある雑草。

今が花が盛りの植物に、2令くらいの幼虫がついていた。今日職場の保育園に持っていって子どもにあげよう! と思い、とろうとしたらとれない。ひっぱったら首がとれて、そこからキレイな明るい黄緑色の液体があふれた。

ぞっとした。こんな平和な、自分しかいないし、何も起こらないと思っていた畑で、こんな悲惨なことが起こるのか。

舞踏や、ボディーワクの基礎でもある野口体操では、人間は液体が詰まった袋である、っていう。この幼虫もまさしく、黄色い液体が詰まった袋だった…

2匹いたのでもう一匹を花ごとつみとり、下に落としてなんとなく踏む。ここの花から実がどのくらいとれるかで、私が香原料を自給できるかが決まる。そもそもこの香原料はすごく高く、ぜひ自給したいところだ。ありがたいことに、今は私の目の高さまで育っている。

今日は、レイメイキングワークショップ。せっかくならば、自分がワークショップする場を、植物がたくさんある美しい場所にしたいと思っていた。そこへ、寺田製帽店の帽子を買った。


帽子ならば、いつでも周りにレイをつけられる。そもそも、古代ギリシャ時代には草冠をすることが現代人のネクタイに相当することだったらしい。いろんな場に合わせて草の種類もTPOで合わせていたようで、お葬式の時にはミントやセロリの草かんむりで行くのが常識だったとか…?

草冠もできるようになるかもしれない、レイを自分で作れるといいな、と思うようになってきた。

ついでに、会場のディスプレイとかもできるといい、、、

がっ
行ったら「レイメイキングワークショップは土日のみ」だった。場所は二子玉川。仕方ないので、蔦屋書店を見て、SOLSOFARMというプラントハンターの人のお店に行く。展示の仕方が変わっていたり、雑貨のセンスも男の子の楽しみな部屋っぽくて、独特の風合いでとてもいいなと思った。

そして帰って仕事。
恐ろしいtシャツを着ていくと、子どもたちが「それなに?怖い」ってよく言う。

この日のは「悪魔のしるし」という劇団?の危口さんという方が亡くなり、その方の帳面に描かれていたイラストをtシャツにした、クラウドファンディングの返礼品である。

おっさんずラブに惹かれて惹かれて仕方がなかった時、ものすごい鬱っぽくなり(現実世界が嫌すぎて、おっさんずラブの世界にいきたくなった)何かに憑かれていた気がすると思ってた。

その憑かれ感覚を、このtシャツが強めている気がする、と気づいて、これにリボンと口紅、鮹唐草紋をペイントした。今はこのようにある感情や執着から形をとっていても、やがては森羅万象に溶けていくところをイメージしながら。

ペイントは手なれたものではなかったが、それから私の中で独特の生き物のようにみえた。「これはなに?」と子どもに聞かれるので、「きよこ」と答えた。「なんでこうなの?」と聞くので「好きな人のことを考えていたら、食べ物が食べれなくなっちゃっただけで、悪い子じゃないの」と答える。そうか、おまえはきよこだったのか。

この日は懇談会で、1歳児から小学生までいて、ものすごく大変だった。

途中で子どもたちが興奮するので、紙芝居を読む。読んでいたら、相当面白かったらしく、保育者さんがバカ受けしている。私もこわい話なのに、バカうけ具合に気をよくし、顔が笑ってしまっている。

まじで誰かほめてほしいと思う。めちゃくちゃいっぱいいっぱいなときに、さみしいからって年長が抱きついてきたり殴ってきたりするが、本当に心の余裕がない。まじでごめん。この時間帯に慣れない保育者が、ありったけのおもちゃを持ってきてさらにパニックw めっちゃ細かいことだけど、あのパズルとこのパズルを同時に出したら混ざってめっちゃ片付けづらい〜!! とか焦る。

でも、来た親も「懇談会に来て褒めて欲しいと思う」っていう顔してる。俺たちは、(日本)社会っていう便利なところに乗っかった副作用を分け合っている、小さな塊たちだ。

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