「エナとリリィ」外伝「エナとマナとクラウス」
(エナの家の玄関を開ける)
クラウス「マナーーーっ!!!エナーーーっ!!おかえりっ!!!心配したよ~っ!!!」
マナ「ちょっ…」
エナ「パパぁ~っ!!」
クラウス「あ~!!俺の天使達が無事帰ってきたっ!!よかった~っ!!!」
マナ「あんたは…鬱陶しいのよっ!!!」
(殴打音)
クラウス「ぎゃーーーっ!!」
マナ「子どもたちの前で何晒してくれとんじゃっ!!」
クラウス「…達?」
ルード「あ…えっと…ルードです…。こっちがリリィ。」
リリィ「こんばんはー!」
クラウス「あ…いやぁ…恥ずかしいところ…見せちゃった…なぁ。あはは。」
リリィ「そうですね!」
クラウス「え?」
ルード「(笑いをこらえる)」
マナ「本当に…もうっ!!あっち行きなさいっ!!」
クラウス「ひどい!!」
(リビングにて)
マナ「残り物で悪いけど…食べてってね。」
ルード「いえ、ありがとうございます。」
リリィ「ありがとうございまーす!美味しそう~っ!!いただきまーす!!」
エナ「ママの料理はゼッピンだよー!」
リリィ「おいしーいっ!!」
ルード「…うまっ。」
マナ「へへ…ありがとう。」
クラウス「…俺が一番マナの料理好きだもん。(ボソッと)」
マナ「うわぁ…(軽蔑の目)。」
クラウス「普通に傷つく!!」
リリィ「エナのお父さんっていつもこんな感じなんですかー??」
ルード「こら、リリィ。(半笑い)」
マナ「違うよーっ!!パパは王国騎士団長で仕事している時はすっごくかっこいいんだよっ!でも、家に帰ってくるとこうなの。」
リリィとルード「あー…。」
クラウス「ちょ…ちょっと!!なんか可哀想なものを見るような目で見ないで!!」
エナ「わ…私にとっては、自慢のパパだもんっ!!」
クラウス「エナ…っ!!」
クラウス「自慢じゃないけど!!僕はエナとマナが1番なんだっ!!正直、仕事に行かずにふたり専用の騎士団長でありたいっ!!そのくらいふたりを愛してるっ!!」
リリィ「…王国の騎士団長としてはかなりヤバいこといってるよーな。…この人で大丈夫かなー?」
ルード「こらっ!!リリィっ!!俺も思ったけど…しーっ!!」
マナ「…っ!!いっぺん…死んでこーーーいっ!!!」
クラウス「うわあぁぁぁぁぁっ!!!」
エナ「パパーーーーーーっ!!!」
(少しの沈黙)
リリィ「さてと!美味しい料理も食べたし!あー、おもしろかった。帰ろうか?ルード。」
ルード「…そうだな。」
(少しの間)
ナレ「はたしてこの子達の冒険はまだ続くのでしょうか…?それはまた別のお話…。」
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