見出し画像

ルイス・ガルシアとルイス・ミゲル・ラミス

今シーズンのエスパニョールにおいて、大きなテーマがひとつある。それはルイス・ガルシア(以下ガルシア)の解任とその後のルイス・ミゲル・ラミス(以下ラミス)の招聘は正しかったのか、ということだ。
結果はシーズン終了後に分かることだが、ラミスの試合数がガルシアの解任時の試合数に近づいて来たためここで比較するのもアリだろう。
かく言う私はガチガチのガルシア信者といっても差し支えない。感情面で判断するのなら、今でもガルシアの解任は性急であり間違いだったと考えている。ただその石頭のような考え方しか持たないのは、今戦い続けているラミス、選手達に失礼なため、数字をもって判断をしたいと思う。

ルイス・ガルシアの成績

PSMカディス●0-1
PSMラス・パルマス○2-1(ポル、ルベン)
PSMユトレヒト●0-3
J1A アルバセテ△1-1(カレロ)
J2Hラシン○2-0(ミジャ、ブライスワイト)
J3Aミランデス○1-0(カレーラス)
J4Hアモレビエタ○3-2(カレロ×2、サルビ)
J5Aレバンテ○4-1(ニコ×2、プアド×2)
J6Hエルデンセ△3-3(ブライスワイト、プアド×2)
J7Aテネリフェ●0-1
J8Hフェロール○3-1(ブライスワイト×2、ミジャ)
J9Aカルタヘナ○2-0(ブライスワイト、ミジャ)
J10Aビジャレアルb●1-3(プアド)
J11Hバジャドリー○2-0(ブライスワイト、プアド)
J12Hレガネス●0-1
J13Aスポルティング●0-2
国王杯Aマンサヘロ○2-0(サルビ×2)
J14Hエイバル△2-2(プアド×2)

リーグ戦14試合7勝3分4敗
国王杯1試合1勝

ルイス・ミゲル・ラミスの成績

J15Aウエスカ△1-1(プアド)
J16Hエルチェ○2-0(ブライスワイト×2)
J17Hアルコルコン○2-0(ミジャ、カレーラス)
J18Aオビエド●0-2
国王杯バジャドリーH○3-1(カレーラス×2、プアド)
J19Hサラゴサ△1-1(エスポジト)
J20Aアンドラ△1-1(OG)
J21Hブルゴス△3-3(ブライスワイト、ゴメス、プアド)
国王杯Hヘタフェ●0-1
J22Aフェロール△0-0
J23Hビジャレアルb○2-1(ブライスワイト×2)
J24Aエルデンセ●2-3(OG、ブライスワイト)
J25Hレバンテ○2-1(ブライスワイト×2)
J26Aラシン●0-2
J27Hミランデス○3-0(ブライスワイト×2、アグアド)
J28Aエイバル○3-2(ブライスワイト、サルビ、ラソ)

リーグ戦6勝5分3敗
国王杯2試合1勝1敗

以上がお互いにリーグ戦14試合を消化した時点での成績である。
勝ち点で見ると、ガルシアの24に対し、ラミスは23である。これだけ見るとガルシアの方が良かったのではないか、となってしまうので次にリーグ戦でのより細かな結果で比較したいと思う。

ホームでの戦績

ガルシア:4勝2分1敗
ラミス:5勝2分
ホームでは1試合ラミスが勝ち越しており、何より無敗である。ここは評価されるべきだろう。

アウェイでの戦績

ガルシア:3勝1分3敗
ラミス:1勝3分3敗
アウェイの戦績では、ガルシアが勝ったり負けたりを重ねるのに対して、ラミスが直近のエイバル戦で初勝利をあげるまでそれまで1勝もできていなかった。
ホームとアウェイで別のチームだ、とペリコから評価されるのは成績面でもはっきり表れている。

ゴール数

ガルシア:24得点17失点4CS
ラミス:22得点17失点4CS
ガルシアは失点の多さを理由に解任され、そこを改善を期待されてラミスは就任した。
しかし結局ここが改善されたとは言えないのが現状である。

結論

今回見た成績面での比較では、ガルシアの解任は正解だったとは言えないことがわかった。

ではラミスではダメなのか、昇格できないのか、これは違っており、昇格を争うライバル達の躓きにも助けられてエスパニョールは28節時点で自動昇格圏内の2位に浮上した。
一時はラミス解任の声が多数だったが、ミランデス戦から始めた攻撃時3バック、守備時4バックのやり方は連勝という結果をもたらしており、ブライスワイトの爆発、ラソのラッキーゴール、フォルンス、バジェスといったカンテラーノの台頭と、そして3月中には待望のニコの復帰が予想されるなど明るい話題も出てきている。
一つだけ確かなことは、これからシーズンの佳境を迎えるセグンダ、そして成長を続けるエスパニョールから目を離すことはできないということだ。

この記事が参加している募集

ラ・リーガ

with U-NEXT

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?