言語化の注意点
2020.07.05.vol.40
【言語化する際に注意すべきこと】
昨日から続いていた雨予報ですが、僕の住んでいる地域では全くといっていいほど雨が降らず、3時間ほど前からようやく降り始めました。
これからずっと雨予報なので気を抜かずに過ごしたいと思います。
とはいえ、何も対策のしようがないのですが。
さて、今日は言語化していくときに注意すべきことについて書いていきたいと思います。まあ正確には言語化に"慣れてきた"時に注意すべきことですね。
Ⅰ.「言語化」とは
まず、言語化する時に僕たちはどのような作業を行なっているのか確認していきましょう。
そもそもこの世の中で起こっている森羅万象を言語化していくことは"不可能"だと考えています。
どうしても、「言葉では言い表すことの出来ない」事象が存在するのです。
でも「言葉では伝わらない」で終わらせてしまえばいそれ以上前に進めていくことは出来ません。
ある程度の言葉にしていくことで、あらゆるものが発展し、考えが進歩していくのだと思っています。
では、「言葉にできない」ものを「言葉にする」ために私たちがしているものとはなんでしょう。
それは、「前提をつける」ということです。言い換えれば条件をつけるですね。条件をつけていくことで、「この条件に当てはまる世界においては、○○ということが言える」となるわけです。
一番わかりやすい例は数学ですね。
数学の定義とかは毎回条件がついているはずです。
つまり、もともとある世界を狭めて見ている世界なのです。
Ⅱ.君子は豹変する
進撃の巨人でいえばパラディ島の壁の中と同じようなものです。
逆にいえばその壁の中でのみ通じる言語化なのです。
外の世界へ出てしまえば前提条件がズレるのでそれが当てはまらないパターンが出てくるのは至極当然のことです。
ただし、パラディ島の中で起こっていることが世の中の常だと思っている方々が散見されます。
これが言語化の注意点です。
言語化が世界を「狭めている」という認識がないと狭めた世界が"絶対"となり「壁の向こうに世界があるなんて知らない」という状況を作ってしまいます。
いわゆる原理主義とか一元論の考え方に近いです。
君子は豹変するのです。
Ⅲ.なぜ一元論に落ち着いてしまうのか
では、なぜ言語化してパラディ島の外の世界を自分の頭の中から排除してしまうのか。それは楽をしたいからです。一元論はある程度の答えが決まっているので悪くいえば思考停止状態です。その状態は人間にとって楽で、気持ちの良い状態なのです。
そこから大変な方に一歩出て二元論、あるいは多元論の考え方をしていかないと外れ値が出た時に思考がショートしてパニックを起こします。
少しずつ壁外調査を行っていきましょう。
Ⅳ.まとめ
言語化することは思考を「整理する」ためにはとても必要です。
ただ、思考を「狭める」可能性もあります。あなたの言語化には外の世界があることを理解した上で、前提をつけて言語化していきましょう。
ではまた。
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