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バカピラフのすすめ

学生時代、外でご飯を食べるのは主に喫茶店でした。
というより昔の学生は喫茶店に入り浸っていました。
スタバやドトールのようなチェーン店のコーヒーショップではなく、マスターが一人でやっているような、コーヒーの香りと煙草の煙が充満しているような、そんな喫茶店です。

大体喫茶店で食べられるものなんて限られていて、パスタならナポリタンかミートソース、パンならミックスサンドかトースト、ご飯ものならピラフかドライカレーといったあたりでしょうか。
僕がよく食べていたのはピラフでした。
小さなエビが入っていて、少しパセリがふりかけてあるやつです。お店によってはスープがついたりしました。

思えば最近はわざわざピラフを頼むことなんてほとんどありません。ファミレスに行けばもっとボリュームがあって美味しいものがたくさんありますし。
僕自身記憶をたどっても、10年ぐらい前にどこかの施設に併設されている食堂に入って、ランチメニューがピラフしかなくてやむを得ず頼んだ、その程度です。

学生時代にお気に入りだった店のピラフはシーフードピラフでした。アサリ、イカ、エビが入ってご飯はパサパサで塩味が効いていました。
次にお気に入りだった店のピラフはしっとり系で、マッシュルームとエビが入ってあっさりしていました。

こんな昭和の喫茶店で出ていたようなピラフが時折食べたくなります。
今なら冷凍でかなり美味しいピラフがお手軽に食べられますが、ちょっと上品な仕上がりであの昭和のピラフとはどこか違います。言うなれば令和のピラフです。
実はこの昭和のピラフは簡単に作れるので、休日のお昼や時間が無い時の夕食に作っています。

というわけで、昭和のピラフの作り方です。
まずは材料。

冷凍エビ(シーフードミックスでも可)
ミックスベジタブル
バター トーストに塗るぐらい
白ワイン 30ccぐらい
     無ければ入れなくて構いません。
コンソメ 1キューブ

ミックスベジタブルは人参、グリーンピース、コーンが冷凍されているやつですね。グリーンピースが苦手だとか、人参は嫌いとかいう人は無くても構いません。
でもグリーンピースが入ると昭和感が増します。
ちなみに僕は玉ねぎのみじん切りを追加で入れます。

作り方(1~3人分)
1. 普通に米を研いで水を入れます。
この時、水は1割ぐらい少なくします。
2. エビ、ミックスベジタブルを好きなだけ入れます。
3. バターを入れます
4. コンソメを入れます
5. 白ワインを入れます。
6. 普通に炊きます
7. 炊けたら混ぜて一口味見します。
ここでもう少ししょっぱい方が良ければ塩コショウを振りかけてかき混ぜます。

とりあえず全部入れる
炊きあがり
よく混ぜて塩と胡椒で味を調整
盛り付けが汚いけど出来上がり

たくさん手順があるように見えますが、具材と調味料を入れて炊くだけの炊き込みご飯です。
2合までならコンソメ1個で十分だと思います。それ以上炊くなら少しコンソメを増やすか、最後に塩を振るかすればいけます。

白ワインは香り付けのために入れますが、入れると入れないでは仕上がりに大きな差が出ます。料理酒では代用になりませんので、無ければそのぶん水を入れて下さい。

炊いている間にサラダやスープを用意したり、コーヒーを淹れたりすれば立派な喫茶店のランチメニューの出来上がりです。

馬鹿みたいに簡単に作れて美味しいので、我が家ではバカピラフと呼んでいます。
皆さんも是非バカピラフをお試しください。

おしまい

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