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ハプニングだらけの恐山と不老不死温泉の旅(4/8) 1日目(仙台~青森市)その3

こうして下北駅まで戻って、レンタカーを返しました。
ここからタクシーに乗って、一駅先の大湊駅まで移動しました。

こんな位置関係 一駅だけど歩くと30分かかるらしい

二度と来る事が無いだろうという場所なので、大湊線の終着駅である大湊駅から帰りの列車に乗るためです。ちなみに下北駅は、本州最北端の駅なのです。そしてその先にある大湊駅は、何故か少し進むとカーブを描いて、下北駅より南側まで行ってしまうので、終着駅なのに最北端ではないのです。

最果て大湊駅

大湊駅に着くと列車はホームにいましたが、改札は10分ぐらい前にならないと開かないというローカル線あるあるで、しばらく待合室で待つことになりました。

何もない待合室 奥に列車は見えているけど改札は開かない

待合室に家からそのまま来ましたという感じの、2歳ぐらいの男の子を連れたお母さんがいました。どうやらこの列車に隣の下北駅までだけ乗るようです。わずか数分だけですが、電車好きの男の子を乗せてあげるのでしょう。

さて、ようやく改札が開いたので窓口で切符を見せて通過すると、後ろにいた例のお母さんに駅員が「どこまで行くの。これは乗れないよ。全席指定だから」と言っているのが聞こえました。

あのさぁ、そこは普通の客商売だったら「この列車に乗るであれば、指定券が必要になるのでお買い求め頂くか、次の列車までお待ちいただければ、乗車券だけで乗れますよ」って言いますよ。
しかも恰好や雰囲気を見れば、恐らくこれに子供を乗せてあげたいんだなとわかるから「少し割高になりますが指定券をお求めになりますか?」って聞いてあげるんじゃない?
そういうとこだよ。JR東日本。

ザ・終着駅

ここから野辺地のへじまでは「快速リゾートあすなろ下北4号」で移動します。
全席指定で、車両の作りは明日乗る予定の「リゾートしらかみ」と同じで、窓が大きい観光列車です。

快速リゾートあすなろ下北
ここから乗る人はほとんどいない 見切れているのがさっきの親子。乗れたみたいで良かった
運転士さんは女性でした
さようなら大湊 たぶんもう来ることは無い

陸奥湾を眺めながらの50分の移動は、あっと言う間でした。

陸奥湾を望む 逆光なのできれいに見えないけどきれいです
遠くに薄っすら見えているのが夏泊半島 曇っていて津軽半島は見えない

野辺地で乗り換えの為にしばらくホームにいましたが、気温が結構下がってきており、病み上がりの息子は寒いを連発していました。

野辺地駅で乗り換え 有名な日本最古の鉄道防雪林

ここから青森までは青い森鉄道の普通列車で50分といったところです。

こんな駅ですが、昔は特急も停まった駅でした。青い森鉄道の電車に乗ります。

やがて今日の目的地、青森駅に到着しました。

久しぶりの青森駅。時間は18時過ぎ。

8~9年ぶりぐらいでしょうか、とにかく久々です。駅舎も随分と変わっていましたが、いわゆる駅ビルを建てている最中なのか駅の正面は工事の仮柵で囲まれていました。

駅前は何もありません。バスプールの向こうに伸びるのがメインストリート。

ここから海沿いに歩いて、チェックインの前に夕食を済ませる予定です。

明日来る予定のA-FUCTRY(左奥)とワ・ラッセ(右)
青森ベイブリッジの下に青函連絡船八甲田丸が見える
沈む夕日と八甲田丸。今は係留されて観光施設になっています。

今日の夕食は折角なので青森の郷土料理を食べようと、アスパムという三角形の特徴的なビルに入っているお店で食べる事にしていました。

正しくは青森県観光物産館アスパムというらしい

混んでいたりコロナで休業になるかもしれないので、第四候補ぐらいまで店は押さえてありましたが、無事入る事ができました。
しかしラストオーダーが19時、閉店が19時30分との事で、入店したのは18時40分だったので結構ギリギリでした。

時間が無いので、細かく色々な料理を頼むのではなく、郷土料理がたくさんセットになった定食にしました。
すると店員さんが「じゃっぱ汁が昼で切れてしまって、代わりに けの汁になりますがいいですか」と聞いてきました。
選択肢は無いので了承しましたが、僕はじゃっぱ汁を楽しみにしていたので、がっかりです。

ちなみに「じゃっぱ」とは津軽弁で「残飯」の事です。要は捨てるような野菜の切れ端や魚(タラ)のアラで作る汁です。

じゃっぱ汁

一方「けの汁」とは、大根や人参、山菜や油揚げこんにゃくなどを細かく切ったやつが入ったみそ仕立てや醤油仕立ての汁です。
あいつしいたけが入っているので、僕は大嫌いです。というか食べられません。

けの汁

やがて頼んだ料理がやってきました。ああ、やっぱり入ってるよ・・・・
「けの汁」を家内にそのまま渡し、代わりにホタテの刺身をもらいました。

ほたて貝焼きみそ・ほたての刺身・にしんの切込・がっくら漬け・(本当は)じゃっぱ汁の定食
追加で頼んだホタテの塩辛
お店から雲に隠れる八甲田山を望む

同じく椎茸が食べられない息子でしたが、鼻が詰まって味が全くしないから何でも食えると、けの汁も食べていました。
というか、味がしないなら勿体ないから、白いご飯だけ注文すればいいのに。
こうして楽しみにしていた「じゃっぱ汁」が飲めないというハプニングがありつつも、無事食事を終えました。

後はプラプラと歩いてホテルへ向かいました。
駅から歩いて10分程度で4,000円強という、安さで選んだホテルなので贅沢は言いません。
19時30分頃にホテルに着いてチェックインをすると、サービスの菓子パンを一人一個頂きました。

青森県人のソウルフード工藤パン。地元の人はクドパンと呼びます。

また、20時30分まではカレーが無料で食べ放題との事でしたが、さすがに今は食べられないので諦めました。

恐山で砂埃を浴びまくったので、早速交代でシャワーを浴びます。
息子は熱も下がりましたが、なんとなく寒気がするというのでバスタブにお湯を溜めて入らせました。
シャワーから出ると一日の疲れもあり、23時には寝てしまいました。

2日目(青森市~不老不死温泉)その1 へつづく

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