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うつわペルシュの、つくり手を訪ねて

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うつわペルシュ店主の工房探訪記。作家の魅力や、作品ができる過程など、店頭やオンラインショップでは垣間見れないうつわ情報を発信。うつわのことがもっと好きになるウェブマガジンです。
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記事一覧

うつわペルシュの、つくり手を訪ねて【鈴木まどか】

京都の美大で陶芸を学び、唐津で3年の弟子入り修行を経て独立。 滋賀県に工房を構え、磁器のうつわを制作されている鈴木まどかさん。 やわらかで、それでいて凛としていて、優しさと凛々しさのバランスが絶妙なうつわ。まどかさんの作品をはじめて拝見したときの印象です。 まどかさんとの出会いは運命的で、ペルシュ店主が京都をぶらついていた時に、偶然立ち寄ったギャラリーで展示会をされていたのがはじまり。滋賀で作陶されている作家さんが京都で展示会をされていたというシチュエーションで、まさか共通

うつわペルシュの、つくり手を訪ねて【石黒雄大】

ノミを打つ音、彫刻刀で削る音が聞こえてくるような「彫り跡」が魅力の木器。 白漆で仕上げられた皿は、一見すると陶器のように見え、触って「木」であることに驚きます。 つくり手である木工作家 石黒雄大さんを訪ね、山梨県の道志村へ。 キャンプ場に囲まれた自然豊かな地に構えられた工房は、晴れた日には窓から富士山を眺められるとか! Jazzが流れる作業場でお話を伺っていきました。 取材 ペルシュ 取材時写真 こんどうみか 撮影 心で良さを感じる暮らしの道具を制作ペルシュ: 手仕事とい

うつわペルシュの、つくり手を訪ねて【淡海陶芸研究所】

焼き締めのようなざらっとした質感の漆黒のプレート。 どんな料理も受け止めてくれる、盛り付けが楽しくなりそうなシンプルでカッコいいうつわ。 それが「草津焼」という焼き物だと知りました。 はじめて出会った「草津焼」 どんな焼き物なのでしょうか。 滋賀県草津市で「草津焼」をブランド化した第一人者ともいえる、淡海陶芸研究所を訪ねました。 取材 ペルシュ 太古の昔から続く物語のある焼き物 草津焼のフラット皿。草津の土に粘土をかけて焼いたもの。粘土中の鉄分が結晶化した部分も味があ

うつわペルシュの、つくり手を訪ねて【藤村佳澄】

カップの底がぷっくりと盛り上がり、まるでフランス菓子のカヌレのよう。 「カヌレ茶器」と名付けられたそのカップは、陶芸家・藤村佳澄さんの代名詞ともいえる作品です。 サラリとした白マットの釉薬に包まれた、繊細で愛らしいフォルム。 驚くことに、一つひとつ手作業でつくられているといいます。 ユニークで、多くの女性の心をつかむこの作品は、どのように生まれたのでしょうか。 佳澄さんが作陶を行う、岐阜県多治見市の工房を訪ねました。 取材・文:中西沙織  撮影:こんどうみか (ほとりwor

うつわペルシュの、つくり手を訪ねて【作手窯】Story3:薪窯編

全3回にわたってお届けしている、「作手窯(つくでがま)」鈴木健史さんの特別インタビュー。 展示編、工房編に続き、最終話となる今回は「Story3:薪窯編」。 作手窯の器に「火の神が宿る」と称される理由とは? 失敗しても、もっと追求したくなる―健史さんが魅せられた、薪窯の世界に迫ります。 取材・文:中西沙織  撮影:こんどうみか (ほとりworks) →Story1:展示編 →Story2:工房編 土を生かすことを考えたら「薪窯」にたどりついた 作手窯の作品に欠

うつわペルシュの、つくり手を訪ねて【作手窯】Story2:工房編

「作手窯(つくでがま)」の鈴木健史さんを訪ね、器が生まれた背景や、作品づくりへの想いをお届けする特別インタビュー。 窯出し作品を見学した前回に続き、今回は「Story2:工房編」。 自ら建てたという工房で、陶芸家という生き方について、蹴ろくろを使った作陶についてお話しいただきました。 普段は見ることのできない、ろくろの実演シーンにもご注目! 取材・文:中西沙織  撮影:こんどうみか (ほとりworks) →Story1:展示編はこちら 自然のリズムに沿った、陶芸家

うつわペルシュの、つくり手を訪ねて【作手窯】Story1:展示編

土から生まれ出た形が、器という作品になるまで。ペルシュが扱う器には、さまざまなストーリーがつまっています。 今回ご紹介するつくり手は、土の表情を生かした作品にファンの多い「作手窯(つくでがま)」の鈴木健史さん。 ペルシュとともに愛知県作手地区の工房を訪ね、陶芸を始めた経緯や、原料の土づくり、自作の薪窯についてお話を伺いました。 さらに、普段は見られない窯出し直後の作品や、作陶シーンも特別公開! 全3回にわたるフォト&インタビュー、「作手窯」の世界をたっぷりとお楽しみください。