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壜と花束

感情は知覚の花束である

その姿をいつまでも留めおくための



時よ止まれ

そうしてできた不夜城の窓辺で

壜に傾げた花の束

姿よく、苦しげな


ただひとくちの甘露を

含みつづけようとして口を塞ぎ

壜の底に沈み込もうとしている

いつまでも

いつまでも透明な

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