他人事、自分の事
先日、僕の作成したパンフが好評だと言われた。
彫刻をしている身内からの依頼で、名刺代わりになって作品の雰囲気が伝わるパンフだ。数年前に作って何度か増刷しているものだ。
持って帰りたくなるように
持って帰ってからも飾り易いように
貰う人の事を、作家が望みそうなイメージを考えて作っていた。
一方、これまでに自分が自分のために作って来たものはどうか?
何故か、分かりにくいものが多い。それは友人からも言われる。人のものは色々と気配りが出来るのに、自分のものはそうならないのか?
他人事ではないからではないからだ。
人のものだと、冷静に必要な要素を考える。それは作品の価値がどうこうという思い入れを取り除く作業でもある。作品の1つ1つには得体の知れない思い入れ(出来はさておき)がつまっている。でもそれに捕らわれてしまうと伝えたいことが素直に伝わらない。
現在自分ホームページを作り直している。ビジュアルをどうするかを悩んでなかなか決まらなかった。僕という人間を表現するためのビジュアルとは何か?などと考える。ダメだ、それでは伝わならない。
とりあえず、今回のテーマは文学フリマに出す作品のPRに絞る。作品のイメージと見た人が気になる様な、興味持って貰えそうなイメージに…ちなみに書く内容は決まってない。
でも、こんな感じかなと思いながらイメージを作ると作品のタイトルも出来た。
「bule spots」
青いまだら。人のエゴを書いた短編集だ(まだ一文字も書いてないが…)。
自分の事については、過剰なくらい引き算を念頭にしようと思った。