見出し画像

ストレイテナー Silver Lining Tour@金沢エイトホールの感想(7曲ほどネタバレ有

4月16日、わたしはソワソワしていた。
なぜなら今日はストレイテナーのワンマンに初参戦するからだ。

去年11月、大好きなバンドACIDMANが主催するSAIというフェスで、リスナーへの信頼を感じさせる良すぎるセトリに触れたことで私の2023年の目標は①気持ちを楽にして生きる②痩せる③ストレイテナーとアジカンのワンマンライブ(小箱)に行く になった。
その目標の0.5が叶う日が(思ったより早く)来てしまった。ちなみに②については叶う予感すらない。

会場は金沢エイトホール。600人くらいのキャパのライブハウスで、北陸地方では大きめのハコ。4日ほど前にはELLEGARDENがライブをしていた。

エイトホール入口。これだけでテンションが上がってしまいます。

先行物販でTシャツを買うため早めに会場に到着。すでに金沢の街にはストレイテナーグッズを身につけたファンが沢山いた。
余談ですが、テナーファンのグッズのバラエティが豊富ですれ違ったりするたびにガン見してしまいました。すみません。

予定通りTシャツとスマホストラップを購入し、ちょっと早めの晩御飯を食べてから会場入り。会場内ではストレイテナーの曲がかかっていて既に踊りたい気持ちになる。そしてこれからテナーのライブを見るんだ、とある種の覚悟を胸に抱かせてちょっと緊張していた。

そして開演。照明が落ちてSEのSTNR Rock and Rollが流れると思わず漏れ出る歓声。観客全員が揃った手拍子でメンバーを迎えると、ホリエアツシ氏が一瞬微笑んだ。その瞬間、「ああ、これからストレイテナーのライブを見るんだ、嬉しい!!」と気持ちが昂った。



初めてストレイテナーのライブに行って、心から行ってよかったと思った。
一日経ったいまでも、誰かに話したいという気持ちと一人で心にしまいたいという気持ちがせめぎ合って、思わずこの日を忘れないように思いついたまま書いている。

-----ここから下に数曲、ネタバレがあります。ご注意を。-----

1曲目、DISCOGRAPHY。

もう、1曲目にこの曲がきた時点で「来てよかった・・・」と思った。
個人的に大好きではあるけどフェスではあまりやらない曲な気がするので、ライブでも正直聞けないだろうなと思っていたからだ。
会場が一体となって踊り、ストレイテナーの音に耳を傾ける。そして曲のラストに向けて多幸感が増していく。ああ、わたしの待ち望んでいたライブがここにある。なんて幸せなんだろう!

その勢いのまま、2曲目のThe World Recordへ。

めちゃくちゃカッコイイ。
曲はもちろんカッコよくて相変わらずオーディエンスみんなで踊ってメンバーも楽しそうにしていて良かったのだが、
この曲でとても感動したのが、「ライブが戻ってきた!!」のが実感できたところ。
途中でシンガロングできるようなパートがあり、そこで観客が笑顔で一緒に歌っている。
コロナ後初めての声出しOKなロックバンドのライブだったので、この一体感に感動してしまった!

3曲やってホリエ氏が「俺たちストレイテナーっていいます!」と挨拶し、まだまだ曲が続いていく。

そして序盤の数曲目に、私がストレイテナーで一番好きな曲、タイムリープが演奏された。

正直、この曲も聴けると思っていなかった。このライブが始まる前に「タイムリープ聴けたらいいけどまあ演らないだろうね」と冗談めかして言っていたくらいで、最初はしばらく「え、まぼろし?」と放心状態だった。

いやこれ現実だよ!って気付いた時にはもう頭を抱えて号泣した。一瞬一瞬見逃したくないけど涙で前が見えない。これは多分後々後悔することになるやつだ。
涙が止まらないところでホリエアツシ氏と目が合った気がして結構恥ずかしかった。
生で聞くタイムリープの破壊力は半端なかった。全ての音が粒立って、やさしくて、温かくて、染み渡った。

↑タイムリープは名曲なので是非何回も聴いてください。聞くほどに良くなるので。。

タイムリープの余韻が抜けないまま、シンデレラソングとTRAINが立て続けに演奏されるとオーディエンスの興奮が最高潮になった。

特にTRAINでは、我慢できないファン達が後ろから押し寄せてきて、その様子を見たメンバーがとっても嬉しそうなのが印象的だった。

TRAIN、SAIでも聴いてテンション上がったけど、小箱だとさらに盛り上がるんですね。
この直後のMCでシンペイちゃんが「これを序盤にやる意味がわかった」的な事を言っていて共感した。

ゆるいMCは、ひなっち主導で今日のセトリがエモい→片町治安悪い(ちなみにバンアパの原さんも言ってました。どんだけ治安悪いんや夜の片町。)→アパホテルの話。
ホリエ氏が「ここまで冗談しか言ってないけど、本当のこと言います。俺たち武道館でライブやります」と言った瞬間観客は一斉に拍手。心からの祝福と感謝だった。

中盤から終盤にかけてはミドルテンポと最近の曲中心に、メロディックストームやシーグラスなどの定番曲を演奏。
ミドルテンポでもひなっちのベースは存在感たっぷりだし、曲によってはニコニコ観客と一緒に踊ってくれる。OJのギターは色気たっぷりで美しくて、曲によっては「よくこれ弾きながらハモれるな」と見入ってしまう。シンペイちゃんはひたすらパワフル。よくこれだけの曲数休憩なく叩けるなと尊敬する。そしてホリエ氏の声の良さと歌の巧さが際立つ。客席を見てたびたび笑顔を見せてくれるのが嬉しかった。
印象的だったのは、メンバー全員が客席に頻繁に目を向けて、一人一人の顔をちゃんと見て伝えようとしてくれたところ。
そして観客がそれをちゃんと受け止めようとしている。なんて素晴らしいアーティストとファンの関係なんだろう。これがストレイテナーが25年間で培ってきたものなんだなあと感動していた。


北陸はアーティストにとって結構鬼門らしい。基本的にシャイな地域性で、盛り上がりづらいことが多いそうだ。
でも今日のライブはそういうのが全くなかった。全員がテナーの音楽に浸り、楽しんで、25周年おめでとうの気持ちをそれぞれ全力で表現していたし、きっとそれがメンバーに伝わったから一体感のあるライブになったんだと思う。

初めてストレイテナーのライブに行って、心から行ってよかったと思った。
一日経ったいまでも、誰かに話したいという気持ちと一人で心にしまいたいという気持ちがせめぎ合って、思いついたままに自分なりライブレポを書いてみた。

武道館からのスイートルームのあるアパホテルで打ち上げも楽しみたいけど、小箱でもっとストレイテナーの今を見続けたくなった。

余談ですが、私的にフェスでセトリが毎回最高ランキング第1位のストレイテナー、どうやら初日の新潟と二日目の金沢で20曲くらいセトリが違うらしい。
ものすごく大変なはずなのに、ファンのためにセトリを組んで、組み替えてライブをしてくれる優しさに頭が上がらない。

最高な、多幸感あふれるライブでした。
ありがとう、ストレイテナー。25周年おめでとうございます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?