肝硬変のお話 治療の経過 (90日目)

前回までのあらすじ
　7/15 の朝、一口の吐血をし翌日病院へ。検査の結果、黄疸の値を示すT-BIL (総ビリルビン) 値は14.20。正常値の2.0以内を大きく上回っていた。
「あなた、今の値だと明日の命の保証は出来ません。この値の生存率は20%です。緊急入院して下さい」
　診断名はアルコール性急性肝不全。2年間寝ている時以外ほぼ毎日休まず連続飲酒した結果だった。このnoteはアル中の入院生活の記録、メモ、暇つぶしです。（入院、強制断酒から25日）T-BIL (総ビリルビン) 値が3.0を目標値とし、主治医の許可がない限り退院が出来ません。おちんこ。あとあれね、毎回タイトルが不親切な事に気が付いたね。

退院だ
　退院することが決まりました。自宅療養に移ります。退院は嬉しいが結果的にこれ以上入院でやることはないから気長に自然回復を待ちましょうって事になりました。10/16に出るので本当まる三ヶ月でしたね。みんな応援ありがとう。恐らく最終回でしょうか。また悪化したら更新するよ。夜の街へ出歩くのは復職してからになるけど昼間は割とヒマだと思うので遊べる人は遊んでね。

結果発表

　9月に入ってからほぼ数字が変わらんね。これ下がるの？ この先。下がったら食道静脈瘤の内視鏡手術で2週間程度また入院するらしいよ。爆発したら死ぬからね。静脈瘤。恐いね。死に方が。
　退院にあたって主治医のコメントは「手術まで飲まないで下さいね～」終わったら飲んで良いのか？

おまけ
　胸がAAカップになりました。なんか10月入ってから乳首が痛えなと思っていたら女性化乳房というヤツらしく、主治医のコメントは「気にすんな」。はい。

女性化乳房とは
女性化乳房とは、男性の体内にも存在するエストロゲン（=女性ホルモン）が相対的に比率が高くなり、男性の乳腺組織が肥大化するものをいいます。良性疾患で、多くの場合は自然に改善しますが、高齢の方の場合は男性乳がんとの鑑別が重要です。
肝臓疾患の合併症
肝臓という臓器は体内の様々な物質を生産したり分解したりする臓器です。男性の体内にも存在する女性ホルモンは肝臓で分解・不活化されます。肝硬変など、肝臓機能が落ちている場合、女性ホルモンの分解が進まず蓄積するため女性化乳房になることがあります。
薬剤性のもの
利尿剤（スピロノラクトン）や降圧剤、胃潰瘍の薬など、様々な薬の副作用で女性化乳房が起こることが報告されています。

(ちょっとお乳がえっちになっちゃったね)

まとめてみて
　病気がどうこうより入院の窮屈さが後半辛かったですね。必要な時以外の会話がないってのは窮屈ですよ。あまりに口が閉じてる時間が長いもんだから、シャワーの時中村あゆみさんの風になれを熱唱しただけで唇の端が切れてそれから治りません。肝臓がいかれてるので極端に傷の治りが遅いのです。表でいうとプロトロンビン時間の部分ですね。静脈瘤が爆発した時のリスクがなお高いのはこのためです。
　おれの場合、半分死んでもいっか～と無責任な考えで酒を飲んでいたので、まあ肝硬変にもなるよね～なんですけど、サンプルケースとして酒飲みの人に参考にしてもらえればなと思います。（毎日3リットル酒を飲み続けるとどうなるの？ 肝臓は？ 生活は？ 調べてみました！）お金の細かい事も書きたかったのですが、ちょっと面倒になってしまったのでざっくり入院費用は35万円くらいでした。このあと通院も手術も有るし、まだまだ金はかかりますね。次の手術の入院でも10万円くらいかかるでしょうし。幸い、有給がガッツリ残っていたのでまだ無給ではないのですが、この先は完全に休職となり復職まで傷病手当と保険金でやりくりする感じ。酒代がお薬代に変わるくらいであまり変わらない生活は出来そうですが果たして。

(このイラストのアル中野郎の表情があまりにおれのそれに似ている)

一旦区切りをつけてみた話　おわり。