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治療の経過 40日目 一時帰宅の許可が下りる

 「先生、そろそろ一度自宅に帰りたいのですが」「ああ、いいですよ」アッサリと許可が下りた。先週までかなり慎重論を示していたので不意をつかれた。仮出所だ。正直数値的にはあまり芳しくないと思うのだが、1日であればなんとかOKの判断を貰えたのだろう。おれはいまカイジのスピンオフ1日外出録ハンチョウの心持ちでいる。あれこれやりたい事は山とあれど、最低限一つが達成できれば良い。最優先は自宅ネットワークへ外部から完全に接続できる環境を構築する事だ。2時間程度で片付けてしまいたい。

いつ出られるか分からないので毎日カレンダーに❌をつけていた。(高山善廣選手も応援してくれていますね)


毎度いつもの数字

 T-BIL(総ビリルビン) 値 (黄疸)が前回4.17から6.52に反発している。一方でアルブミン値 (腹水)は精血点滴の投与の結果、前回24から38に改善している (これは70くらいまで改善しないといけないのだが) 治療が始まってからどうにも腹が張って苦しいのでその事を伝えると、エコー検査で腹水が溜まっているのが分かった。見た目にそこまで目立たなかったので見逃されていたのだろう。数値としてもビリルビンの猛烈な悪さに隠れて治療の優先度が下がっていた様に思う。

腹水

腹水とは、タンパクを含む体液が腹部に貯留したものです。
腹水がたまる病気は多くありますが、最も一般的な原因は、肝臓につながる静脈(門脈)の血圧が上昇すること(門脈圧亢進症)で、通常は肝硬変によって起こります。
大量の体液が貯留すると、腹部は非常に大きく膨らみ、ときに食欲不振や息切れ、不快感を生じることがあります。
原因を確定するには、腹水の分析が役立ちます。
通常は、低ナトリウム食と利尿薬によって、過剰な体液の排出を促します。
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/04-肝臓と胆嚢の病気/肝疾患の症状と徴候/腹水

 これソリタT-3号て輸液を毎日点滴してるからそれで水分溜まっちゃったとかはないの? 入院食が薄いという理由で白米にしぼり梅をひねりまくっているのもあるかも知らん。驚くのが腹水の量。治療開始2日で3キロ近く体重が減った。そりゃ苦しいわけだよ。なんだかんだ入院当時75キロ近くあった体重が都合67.5キロまで減りました。腹だけ出ていたのは皮下脂肪でなく水、お前だったのか。体が肝硬変の教科書通りの変化しかなくて面白いな。理屈っぽい体しやがって。あと利尿剤注射ってほんとすぐ尿がしたくなるな。尿管短い女性だとトイレまで間に合わない事もあるんじゃないのか。あと看護師さん、おれが慌ててトイレに向かっている最中に割とどうでも良さそうな話で行手を阻むのはやめてくれ。そういうプレイか。(1敗) おしっこ系のプレイ、私はわかんないなあ〜。

 急に一時帰宅の許可が下りた話 おわり。

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