入院、強制断酒から25日

　7/15 の朝、一口の吐血をし翌日病院へ。検査の結果、黄疸の値を示すT-BIL (総ビリルビン) 値は14.20。正常値の2.0以内を大きく上回っていた。
「あなた、今の値だと明日の命の保証は出来ません。この値の生存率は20%です。緊急入院して下さい」
　診断名はアルコール性急性肝不全。2年間寝ている時以外ほぼ毎日休まず連続飲酒した結果だった。このnoteはアル中の入院生活の記録、メモ、暇つぶしです。

　名探偵コナンが名作なのは、あれだけの長期連載なのに必ず毎回オープニングで初見の人のために明快、簡潔な説明が入る部分だ。おれもそんな親切な感じにしたくてなるだけ同じ事を頭に説明したいと思う。

　俺は高校生探偵、工藤新一
幼なじみで同級生の毛利蘭と遊園地に遊びに行って
黒ずくめの男の怪しげな取引現場を目撃した！
取引を見るのに夢中になっていたオレは……
背後から近づいて来るもう一人の仲間に気づかなかった……
オレはその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら……

「体が縮んでしまっていた！」

　工藤新一が生きているとヤツらにバレたら、また命を狙われ、まわりの人間にも被害が及ぶ……
阿笠博士の助言で正体を隠すことにしたオレは……
蘭に名前を聞かれて、
とっさに江戸川コナンと名乗り……
ヤツらの情報をつかむために、
父親が探偵をやっている蘭の家に転がり込んだ……
 
「小さくなっても頭脳は同じ！ 迷宮なしの名探偵！」
 「真実はいつもひとつ！」

　さて、入院から25日が経過した。早いもんです。このnoteはひと月の区切りとしたい。
　退院の目標となる数値、T-BIL(総ビリルビン値) 3.0に対し、先日の検査までの値が7.24。一時期6.35まで下がったが反発してしまっている。スコアは-6.96となった。また、5.0を下回るまで一時帰宅も出来ない事になっている。目はまだ黄疸でうんこ色をしている。目うんこです。肌はだいぶうんこ抜けた。

症状と治療内容
　症状は意識障害、黄疸。症状の急変・他界の可能性があり、絶対安静。入院中の就労は不可。(現在有給休暇で休職中。9中旬に有給を使い切り無給となるため、傷病手当金を申請予定)
　治療内容は安静点滴と投薬が基本。点滴内容は低張電解質輸液 とLシステイン。現在並行してステロイドパルス療法を行なっている。このステロイドパルス療法によりT-BIL値が劇的に改善した。現在はステロイドの減薬期で緩やかに数値が反発してしまっている。

生活
　完全に休職となり、食っちゃ寝の暇人生活。高額療養制度と入院保険で月の入院費用は自己負担4万円程度。給料はまだ有給で全額出ているのでもしかしたら家にいるより生活費は安いのでは疑惑がいま分かりました。日に使う小遣いはオヤツ、飲み物、ネット麻雀、たまの競馬 (お前昨日も競馬やってたな) で、1,000円〜1,500円程度。

病院のスケジュールは以下
5:00 起床
6:00 〜 7:00 頃 検温、血圧確認、週に2回程度採血
8:00 朝食、経口投薬
9:00 〜10:30 点滴治療開始
12:00 昼食 経口投薬
15:00頃 点滴治療終了
16:00頃 入浴 (シャワー)
18:00 夕食 経口投薬
19:00 検温
21:00 消灯 経口投薬

　さすが病院だ。ちなみに8時に売店が開くので、点滴開始までにその日のオヤツを買いに行くのが唯一のお出かけイベントです。最近は朝イチでアイスを食うのがルーチン。ガリガリくんが食いたいのにおれが食い尽くしてから一向に入荷がありません。
　点滴をしている間も別に寝ている訳ではなく、暇つぶしにネットを見たりネット麻雀したり、動画見たり、本を読んだり。
　あと毎日ウンコの回数を聞かれるのでウンコ管理アプリ入れたよ。こんなにウンコと向き合ってるの久しぶりだよ。

今後の酒との付き合い方
　やはり断酒しかないな、と昨晩は思った。と言うのは当たり前なのだけど、このnoteをつけ始めてから、Twitterの同じくアル中の方々からふとDMをもらう事があり、中には体調復活し、元気にアル中を再開されている方もいた。おれもまだ飲みたいが、日々数値を見てると、かなり悪い方の部類に入る自覚もあり、もう肝臓的にアガってしまった認識だ。だから、ヤメざるを得ない。はー、酒が飲みてえ。
　アル中地獄(クライシス) 著 邦山照彦をこの入院中購入した。昨日2回目を読んで、特に闘病編、作者が断酒について語る部分で気になった一文を書き出す。

「もし失敗したら、嘘でもいいから日記帳に『今日も飲みませんでした』と書いておけ。嘘をつくとかえって真実の貴さが分かってくるし、そうなると嘘をつく呵責に耐えられなくなるものだ。特に君のようなヒューマンな人間はね」

酒も同じことだ。酒と恋人を置き換えたらそのものズバリだ。長年つき合って来た恋人のような酒と別れるのは辛く苦しいが、別れなければならない理由が蓄積されている以上、酒を諦める計画を打ち出せば、想い出として残っても、酒を断てるのではあるまいか。

　特に下段の一文に自分は染みるものがあり、その通りだなと思った。

　作者は3年断酒に成功し、何かの弾みでその後スリップするものの、踏みとどまり、一生アル中との戦いは続く、というところで話は終わる。この本は1989年の発行だが、その後作者はどうなったのか？ ネットからはスッと証跡が追えないな。もう亡くなっていても不思議じゃないが。おれは先日スリップしたら家族からおまえを捨てる宣言がありましたがこの本を読む限り家族の協力ってすごいんだなと思いました。いつも大変お世話になっております。
　入院中、ふとした母親との会話から、おれの実祖父が肝硬変てで亡くなっていた事がわかった。アルコールかどうかは不明ですが。身の回りでハッキリアル中で死んだのは義理の祖父と、実父の兄。おれが死んだら4人目だな。

治療の副作用について
　断酒に伴う離脱はほぼなくて、幻覚も見ない。ステロイドの副作用で軽度の気分障害と不眠がある。不眠に関しては日の平均睡眠時間が大体4時間。4時間あれば問題ないがこれは全く眠れない日もあるのでその日はとても暇になる。昨日より睡眠薬としてベルソムラを処方される。悪夢を見るとの評判の薬だが、幸い相性が良く問題なく7時間眠れた。とても良い。もっと早くくれ。

ベルソムラ

覚醒維持に関わるオレキシン受容体へ作用することで、寝つきをよくし、眠りを維持する働きがあります。
通常、不眠症の治療に用いられます。

オレキシン受容体拮抗薬について

https://www.cocorone-clinic.com/sp/column/sleeping_pills03.html

　あと恐れていた事が一つ現実に。虫歯だ。治療中の虫歯が痛み始めた。入院中の病院には歯科がないため、出張か通院となる。通院は外出許可が必要だが、許可が降りれば1月ぶりのシャバとなる。さて、歯医者まで飲まずにたどり着けるか。

現在の暇つぶし
1) note
　まずはこのノート。邦山照彦がそうした様に、明け透けにアル中生活を晒して行き、似た様な方の参考になれば良いと考えている。明け透けにしてない部分もあるけどね。

2) Pyton
　今週末にPC端末とネット環境が一揃いするのでPythonとRPAで遊ぼうと思う。プログラムからっきしだけど、照英のテレビ出演情報を自動ポストできるTwitter botを作るのが目標。敷居は低いはず。ネット環境は縛られないWi-Fiの無制限プランにした。実測値で下り30Mbpsなので全く問題なし。Twitterにダメ。遅い。って書いたけどルーターの設定の問題だった。ゴメンね。情報共有しておくと、宅外を選択したら改善したよ。

3) ガード下酔いどれ人生書き起こし
　ガード下酔いどれ人生書き起こしをはじめた。追悼編は既に書き起こしがあって、なんか転載不可とかケチくせえこと言ってた。おそらくまだないであろう、追悼編の前編にあたる回を書き起こす。めちゃ時間かかりそうです。まだ10分しか終わってない。

4) セガネットワーク麻雀MJ
　セガネットワーク麻雀MJの課金プレイを再開した。一局100円するのよね。ゲーセンと一緒。一番やってた頃が3で、年間プレイに10万円近く使ったのかな。1日300円未満か。可愛いもんだ。スト4と比べたら。スト4は結局トータル何年やっただろう？ 6000戦くらいやったかなあ？ 昨日和了った国士でも載せておくか。

5) 競馬
　最初は中央競馬だけと決めていたのに地方競馬も始めてしまった。入院してからもう5万円くらいプラスなので今のところ機嫌良く遊んでいる。昨日は門別でブリーダーズゴールドカップ (Jpn3) ダート2,000mがありました。10頭のレースで2頭が出走取り消し。なんだそりゃ。とりガミでした。最終レースでなんとかプラス。

中央競馬のトータルはこんな感じ。入院して本腰入れてからの回収率の高まりを感じる。(3回新潟以降)
あれこれ地方はどこからみるんだろう。

今週末は小倉記念がありますね。去年は三連単一千万馬券でした。楽しみです。

6) ラジオ
基本ずっとTBSラジオを聴いている。テレビは有料なのと、(ネットで見られる様にしているが) 垂れ流すにはラジオが丁度いい。とてもいい。聴きながら政治に文句を言ってる。ネトフリやアマプラはそんなに。今日から庵野秀明のプロフェッショナルがアマプラ配信だからそれは再視聴しよう。

まとめ
　さて、一応ひと月の振り返りは以上。退院の目処は立っていない。入院中に退院後やりたい事をメモしよう。温泉とか行きたいな。会いたい人らもいる。遊んでね。

まとめてみましたの話　おわり。