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治療の経過 (50日目)

 限界だ。病院に縛られているのがしんどくなってきた。コロナ禍もありかなりキツ目の行動制限があり、半隔離生活となっている。その上ネットでの買い物も自由に出来ないとあって、なんですか? 体の健康と心の健康を切り離してお考えなのでしょうか。この野郎、飲んでやろうか。飲まねえけど。自由に死なせてくれ。死なないけど。なんでこいつアル中のくせに申し訳なさそうなツラしねえんだ? すみませんねえ。チッ、うるせーな。反省してまーす。こういう細かいストレスも酒なしで乗り越えていくしかないのよね。ハァ。
 前回までのあらすじ。数値の改善に伴い、1日限りの外出許可が家族監視下を条件にやっと下りた。また、従来の投薬治療と並行して、生体肝移植の検討を主治医から伝えられた。
 数値としては退院の目標値となるT-BIL (総ビリルビン)値 3.0に対して8/30時点で4.79となっている。入院直後7/16時点の14.2から見ると随分と下がったものだ。ステロイドパルス療法がおれの体にはハマったらしい。反発も緩やかだ。

これまでの経過数値

(イライラをぶつけるためにこのデータを紙から使えないiPadのExcelで書き起こしたので夜が明けました。バカじゃねえの)

 特に気にするべき項目についてグラフ化してみたよ。Windowsでやれば一瞬で終わるのにね! 

γ-GTP
 この先出てくる数値もそうなのですが、旧型のスカウターでは計測不能なので正常値と言われる上限下限値が参考程度にしかなりません。それでも下がってる事を知って欲しくて…… 1年前の通院時の数値が一番悪いのは検査のマジの直前まで飲んでたからですね。入院から50日で600弱下げてる。

(ハンマーガンマー)

T-BIL (総ビリルビン)
 ここが大事だよ総ビリルビン。こいつが高いと、死ぬ。なんとか急死しない値が5です。急には死ななくなりました。3になったら退院です。最初5になったら自宅療養でも良いつってたのに家にいたら飲むかも知れないからダメ! とか言い始める始末。3になろうが14になろうが飲む飲まないは全く別問題だと思うんですけど。あー飲みたい飲みたい。

(丸の中の数字がズレてて雑だけど気にすんな。な!) 

アルブミン
 値が低いと腹水が溜まっちゃう。3以上でなんとかカッコがつくのか? アルブミン投与でじゃんじゃか尿を出す。負荷が高いのか薬価が高いのか、月に一度しか投与出来ないらしいんですって! 奥さん!

(このデザインで言いたい事伝わってるのかしらね)

PT活性
 この値が低いと血が出て止まるまでに時間がかかる。静脈瘤が破裂した時に大吐血からの失血死の恐れアリ。なんとか下限値ギリギリ。

(イメージ)

再飲酒のリスクについて
 一応テストがあるので興味があれば一緒にやってみて下さい。家族から生体肝移植を受けるためには半年の禁酒、提供者からの脳死肝移植希望エントリーには1年半の禁酒が出来れば良い ( ≒ 再飲酒のリスクテストは研究の結果あまり参考になっていない。日本の厚労省もとにかく禁酒成功の証明書を重視というか、基準はそれだけです) ので参考程度のお遊びですね。

テスト
先週の状態を教えてください。
以下の各ステートメントについて、あなたを最もよく表す1つの回答に丸を付けてください。
⚪︎強くそう思う、そう思う
△大体そう思う、どちらかと言えば思わない
×強くそう思わない、または思わない

【刺激による脆弱性:SV】
3)誰かが私の前にアルコールを置いた場合、私が拒否するのは難しいでしょう。
13)誰かが私の鼻の下にアルコールを持っていたら、私はそれを拒否することはできません。 
16)友達が路上でお酒をくれたら、お酒を飲みます。
20)友達がアルコールをくれたら、病院でも飲んでしまいます。 
27)パーティーや集会でお酒を飲むかもしれません。
31)近い将来お酒を飲みます。

【感情の問題:EP】
2)他人の言葉に悩まされている。
4)私はイライラしています。 
7)私は何もする気がありません。
11)寂しいです。
22)私は重大な仕事関連の問題を抱えています。 

【アルコールの強制力:CA】
6)私はお酒を飲むためにほとんど何でもします。 
26)私はアルコールのためにお金を稼ぐために何でもします。

【アルコールに対する否定的な期待の欠如:NE】
5)少量のお酒を飲むと、やめられなくなります。 (R)
19)アルコールを飲むと、仕事に悪影響を及ぼします。(R)

【アルコールの陽性期待値:PE】
15)アルコールは私を孤独を感じることから救うでしょう。 
28)お酒を飲むと、すべてが順調に進んでいるように感じます。 
30)お酒を飲むと元気になります。

【精神状態の洞察】
1)一人で飲酒をやめることができます。 (R)
8)二度とお酒を飲まない自信があります。(R)
9)アルコールがなくても大丈夫です。 
10)私はすでにアルコール乱用から回復しました。 (R)
24)私は中毒だと思います。(R)

(R)=反転アイテム。

【実用上の注意】
・本書の項目番号は目盛りの項目番号に対応しています。
・項目の内容や指示を変更しない場合は、状況に応じてこの目盛りの形式を変更することができます。
・順序の影響を防ぐために、アイテムの順序をランダムに並べ替えることができます。
・各項目の評価は以下のとおりです。 ×= 1、△= 2、○= 3(反転項目:×= 3、△= 2、○= 1)
・各サブスケールスコアは、単純平均スコア(または合計スコア)で評価されます。
・ARRSの合計スコアは、5つのサブスケールスコアの平均スコア(または合計スコア)によって評価されます。
・「病識」の項目は補足的に使用されます。 「病気への洞察」のスコアが非常に低い(たとえば、平均スコアが1ポイント)個人は、自分の病気を否定することができます。

 各項目の平均スコアが2以上のものがあると再飲酒のリスクが高いそうです。こんなもんアテになるか! (気付かれるのが遅くてアル中が結構死にました)

 ちなみにおれのスコアは刺激への脆弱性で1、感情の問題で2.6、アルコールの強制力で3、否定的な期待の欠如で1.5、陽性期待値で2.66、精神状態の洞察で1.8でした。
刺激への脆弱性が1と言うのは過信が考えられますので危険なスコアですね。でも飲まねえもん。全体的にはくそアウトですね。はい、おしまい。

 一時帰宅前日にイライラして眠れないところがもうあぶないんじゃないのの話 おわり。

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