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ツァイスⅣ型機(2023年10月号)

渋谷には昔、駅前にプラネタリウムがあった。
ある一定の年齢以上の方は非常に記憶に鮮明なあの場所。

今の渋谷にも、駅から5分ほど離れた静かな街中に、プラネタリウムがあるけれど、44年間営業していた五島プラネタリウムは、関東地方の天文情報発信の場として中心地だったといっていいと思う。

プラネタリウムに鎮座していたのはカールツァイスⅣ型機。デジタル映像の投影機が開発される前、アナログ機の中でも最高峰だったと伝説のプラネタリアンが口にしていた。
現在でも、プラネタリウムを備えた渋谷区文化総合センター大和田の2階に展示されているけれども、あの星空をもう一度見たい、と思う人は多いだろうな、と思う。かなわないからこそ、余計に懐かしむ気持ちも強いだろうとも。その上階に上れば、プラネタリウムは営業していて、プラネタリウムの星を見ることはできるけれども。

ツァイスⅣ型機  /  ミツマチヨシコ

今回は多くの人にとって懐かしいⅣ型機を取り上げました。
2023年10月21日に、プラネタリウムの生誕100年を迎え、「プラネタリウム」をテーマにした作品や歴史の本なども結構出てきています。この秋はプラネタリウムに注目してみるのも面白いと思いますよ。

コスモプラネタリウム渋谷で21日に公開された「星空を作った人々 プラネタリウム100年」に登場する様々な投影機の切り絵を制作しました。100年の歴史を振り返る番組でそれぞれの時代の空も見られる番組に仕上がっています。お時間あればぜひ。


ミツマチヨシコ
2002年から活動中の切り絵作家。水彩、漫画、動画なども作る。
作風はノスタルジック。ファンタジーとバンプオブチキンをこよなく愛している。
内なる宇宙をこの世界に持ち出し、未知なる外宇宙に思いをはせる日々。

2023年10月号より

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