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コロナ後遺症・・かくれ上咽頭炎だった!EAT療法体験記 

7月中旬にコロナに罹患してから、4週間が経過しました。熱が引いた1週間後には元気に旅行していたものの、実は先週からこんな症状が出てきてしまったのです。

・PC作業を続けると頭が重くだるい
・内耳の閉塞感
・10分も話すと、声が涸れたようになる
・熱のこもった感じ(熱を測ると、平熱より0.5℃くらい高い)
・歩くとふらふらする感じ(めまいなのか?しかしグルグルするわけではない)

先週の金曜には頭が酸欠になったような不快感(高山病に似ていた)があったので、コロナ診断を下した内科に行くと「血圧が160もある、自律神経の異常です」「めまい症ですね」と血管拡張剤を2種処方された。しかしこれを飲むと2回、寝込んでしまうような頭のだるさと吐き気を催したので中止。

気温差もよくないと思い、外出を控え、寝たり起きたりして土日をやり過ごし、火曜にコロナ後遺症で長く悩まされた友人のアドバイスを受け、EAT治療(上咽頭部に直接塩化亜鉛を擦り付ける療法)をしている耳鼻科を選んで、まずはめまいの診断をしてもらいに行った。結果は聴力・平衡感覚とも正常。メニエール病、めまい症ではないと診断。。

では何なのか?血圧の異常値も伝え、測ってもらったところ 165/98。健康診断ではこれまで110/65くらいで良好だったので、明らかに異常値だ。そういえば、安静時に動悸を感じることもあった。

鼻・喉・口を診てもらったが、最初に見た所見ではキレイだという。念のため鼻からスコープをいれたところ、「上咽頭がドロドロ」。つまり、見えない喉の奥の奥が炎症を起こしているのだという。痰も罹患後10日程度で切れていたので、喉に違和感があるとは自覚していなかった。まさに「発見された上咽頭炎」「奥の奥に潜んでいた病巣」といった感じだ。

医師は7月にコロナに罹った事や既往症について受付で書いた問診表(スキャンされて医師のモニターにきちんと映し出されていた!)を見ながら、「これはコロナ後遺症ですね」と他の症状の有無についても尋ね、アンケートの医院の認知経路を見て「おや、EATで検索して来院されたのですね。やってみますか?」と提案してくれた。

「はい!せっかく来たのでお願いします。」
Dr.:鼻から綿棒を入れるので、痛いですが大丈夫ですか?次回考えてからでもいいですよ・・・(怖がる人が多いと見た。私は機会損失がいやなので即答した)
「やってみます!」(コロナ検査で鼻から入れたんだから、どうせ同じだろう…)

(ここからは苦手な人は回れ右〜!)
と、言うが早いか医師は、ガチで鼻孔から長い綿棒を、「いれますよ」とぐぐぐと入れて、喉の奥にあたったところで、ぐりぐりぐり、と回した。喉の奥が引っかかれる感じがした。30秒ぐらいで終わりますよ、の予告とおり、鼻孔から綿棒を入れて回しながら上院頭部をガシガシ擦って、鼻から綿棒を出すまで30秒くらいだったと思う。

しかし、もう一方、左の鼻の穴が問題だった。「こちらは狭いですから、もう少し痛いですよ~」と言われるや、ぐ、ぐ、ぐ、ぐと狭い穴に無理やり入れられる痛みが、右とは全く違う。思わず「ぐええええ」と叫びたかったがそこは耐えた。同じく、ぐりぐりぐり、と擦って薬液を直接塗布される。うぎゃあ、右よりも本当に左は痛い!狭いってこういうことか・・・同じ人間でも左右でこんなに違うなら、鼻の奥の通路の個人差はもっとあるだろう。
ハイ、予告どおり合計1分で終了。
看護師さんが「大丈夫ですか?」とティッシュを渡してくれた。

Dr. 炎症があると、このように上咽頭が出血します。(と先が赤くなった綿棒を見せる)
これがつまり、瀉血したということだろう。

処置後は内耳のつまりがとれ、症状が軽快した気がした。ただ、その後食事をとった頃には、また症状がぶり返した。

だけど、「この療法は効いている。倦怠感・頭の重い感じも改善した気がする。お盆休みまでにもう一度、やってもらおう!」と心に決めた。クスリは抗生物質、痰切りと漢方を処方された。

そして初日に処置してもらった翌日も、同じ療法を受けてきた。医師は連日処置を受けに来た私に少し驚きつつ、「がんばって治療していきましょう!」と言い、「こいつは覚悟があるんだな、ヨシ。」とばかりに、初日よりも少し長い時間、患部にぐりぐりぐり、と塩化亜鉛を塗り付けてくれた。(どうせ一回鼻から入れられるなら、長く処置してくれる方がいいや!と私もやせ我慢して耐えた。一日目よりは何が起こるか知っているだけに平気な顔ができたし、十分耐えられた。)

やはり今日も処置後は、のどの奥が少し焼けたような感じがして、そこから症状が軽快していく感じがあった。そして処置後数時間の今も、イイ感じである。

上咽頭には神経の通り道があり、自律神経系と免疫システムとも関連しているとのことだ。上咽頭炎がコロナ後に続くことにより「倦怠感、頭痛、肩こりなどの症状が続く人ケースも多い」。そしてそれがこのEAT(上咽頭作家療法:Bスポット療法ともいう)を続けることで軽快する例が増えていると、医師に手渡されたパンフ「新型コロナウイルス後遺症」には書いてある。

たまたま近くに、EAT療法をしている耳鼻科があり、そこに滑り込んだだけだったが、この医師は、新型コロナ後遺症に悩む患者が多い事を受け、それを認めて積極的に治療をしている医師だったのだ。

しかも、WEB予約受付システムや受付での手書き問診票をすぐにスキャンして診察時に仔細を見ながら診察するなど、非常にシステマチックで、若手の医師ならではの合理化が進んだ耳鼻科で素晴らしいと思った。たった5分くらいの検索で選んだにしては、いい耳鼻科に当たったと感じている。自分の直観にも感謝だ。

開院は2年前と比較的新しい医院だが、盆休みを2日後に控えた今日、予約なしで夕刻に来院した人の待ち時間は「2時間半程度」と受付が言っていた。きっと医師は21時過ぎまで診察するのだろう。私は朝イチのWEB予約で番号を取得していたので、待ち時間は30分程度で処置してもらえたが…。耳鼻科医も大変だが、困っている患者をなるべくたくさん診よう、という心意気を感じた。

今日の処置は保険適用で390円だった。コーヒー1杯分と1分間の苦悶に耐える覚悟があれば、コロナ後遺症の上咽頭炎は治せると私は確信している。盆明けには、再度処置をしてもらいに行く予定だ。

後遺症らしき症状が始まって、一週間体度だか、それなりにQOLが脅かされていたので、色んな人に相談したりして助言を求めて行動した。まだ完治してはいないが、同じような症状に悩む人の参考になればと、個人的な体験を書いてみました。

参考:ほその耳鼻咽喉科 コラム「コロナ禍の上咽頭炎」
https://hosono-ent.com/column/1-23/

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