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写真メール

彼は滅多に私を褒めない。元彼とは正反対の性格をしている。余計なことは言わない。

元彼の口の巧さに、感覚が麻痺するような日々。絶対に、絶対に戻りたくない。

彼は、たまに私が映っている写真を送ると、喜んでいるような様子を見せるけれど、LINE越しにはどんな顔をしてるか見えないんだって分かってない。

綺麗じゃんって、相変わらず短いコメント。こういう普通のコメントに安心を得ている。

あなたは私がどんなに嬉しいか分からないんだって思うと、当然歯がゆい。でも、だからいいのだ、と思う。

褒められて、動悸がするってどう伝えたらいい?

言われ慣れてるってのも嘘。なぜ言葉の出し惜しみをするのかな。誰に言われても、嬉しくない。あなたに言ってもらえないと意味がないって、分からないのかな。

メッセージを書くたびに、これを読んで笑ってくれてるだろうか、喜んでくれてるだろうか、気が気じゃないって部分だけ伝わらないみたい。

自信なんてないんです。

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