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【パイオニア】オリジナルレシピ -黒単ミッドレンジ

1. はじめに

パイオニアにて、自作の黒単ミッドレンジがかなりの力作だったのではじめて文字に起こしてみました。
ことの発端としては、現環境のパイオニアはミッドレンジによっており、従来の黒単アグロでは適応できていないという欠点がありました。そこで、《絶望招来》や《豪華の王、ゴンティ》のパワーカードをはじめとしたもうちょっと持久寄りの黒単を考案することになりました。

《豪華の王、ゴンティ》

1.1 なぜゴンティなのか

むしろゴンティのほうがデッキのアイデアとしては先にありました。ゴンティはミッドレンジやジャンクといったデッキ内のカード一枚一枚のパワーの高いデッキ相手程パワーカードになるので現環境にマッチするカードでした。

2.デッキレシピ

現在のデッキレシピはこちら。

パイオニア チャンピオンズカップ使用

エクスプローラー 2022-08-16現在

3.戦績

3.1 アリーナ戦績

ミシック#832 
ダイヤ帯12-1でミシック昇格

3.2 チャンピオンズカップ店舗予選

1: ロータスコンボ 先○○
2: RBビート 先○○
3: エルドラージランプ 先○○
4: ID
SE1: 八百長試合 先××

4. デッキの使い方

黒単midの主な勝ちプランは3つです

  1. 《絶望招来》や《ロークスワイン城》によるアド・ライフ差による勝利

  2. プレインズウォーカーでのアド差による勝利

  3. ゴンティで相手のカードを使って勝利

1,2は通常の黒単ミッドレンジよろしく除去で盤面をコントロールしながら亜土を稼いで勝つ方法です。
3はこのデッキならではの面白い勝ち方です。すでに4マナまで伸びている状態で相手のフィニッシャー級のカードをパクってしまえばいいので意外と頻発します。

5. 有利・不利

主にエクスプローラーで回していたのでエクスプローラーのデッキ相性についてです。パイオニアは8/16のチャンピオンズカップ店舗予選が初持ち込みなので、そこで対戦したデッキ+調整した4種類のデッキについて個人の主観で相性分けしています。

1.黒赤ミッドレンジ … 有利
相手が 《思考囲い》→《税血の収穫者》→3マナアクション→《反逆の先導者、チャンドラ》 みたいなきれいなマナカーブを描いた場合は微妙ですがそれ以外は基本的に接死とハンデスと除去が刺さるので勝てます。特にゴンティで取れるカードは大体優秀なカードなので、ゴンティが単純1ドロー+1枚除去になって強いです。

2.青白コントロール … 微有利
《ドミナリアの英雄、テフェリー》は《残忍な騎士》の《迅速な終わり》で打ち取るイメージです。定着はさせません。通りそうなら《絶望招来》でも可。ハンデスとPW除去、《絶望招来》による《サメ台風》剥がしで割合何とかなります。ただ問題なのが《放浪皇》で、有利でないときに出されると単純2除去要求されるので若干きついです。ゴンティは《ドビンの拒否権》《吸収》あたりが取れるとベスト。

3.パルへリオンシュート … メイン微不利、サイド有利
メインはお祈りと除去何枚引けるかみたいな感じ。適切に《大牙勢団の総長、脂牙》を処理して、《墓地の侵入者》で墓地を掃除してあげれば勝てます。サイド後は《虚空の力線》を探してマリガンしましょう。張れたら相手は《エシカの戦車》で攻めようとしてきますので、《致命的な一押し》で対処していきます。ゴンティはサイド後に力戦と入れ替えるか戦車パクるために残すか、人によると思います。

4.イゼット系コントロール … メイン不利、サイド互角
除去が当たりません、《崇高な天啓》打たれます。正直きついですがここも《墓地の侵入者》で適切に墓地を食っていきましょう。サイド後は《屍呆症》で《不屈の独創力》や《奔流の機会巨人》などの有効牌を抜いて対抗しましょう。これは共同で作成している人から聞いた話ですが、ジェスカイで《暁冠の日向》が入っているパターンは、除去が通らないからメインは絶対勝てないそうです。ゴンティで日向を何とかすれば相殺できてなんとかできるそうです。

5.緑単ビート(エクスプローラー) … 有利
一番カモです。接死が刺さります。ゴンティで《茨の騎兵》抜いたら勝てます。そうでなくても除去が当てやすく招来も通るのでおおよそは問題ないです。ただし、《不屈の神、ロナス》の破壊不能とトランプルが唯一負けにつながる要素なのでロナスを適切にさばく必要があります。(全除去から招来など)また、《グレートヘンジ》を出されると一気に不利になるので大型は見たら殺しましょう。

ここからパイオニア

6.ロータスコンボ … 有利
ハンデスで《熟読》をひたすら抜きましょう。ゴンティで《出現の根本原理》のタネが抜けたらほとんど勝ち。接死のおかげで《樹上の草食獣》のチャンプも見えないようなものなので、ひたすらライフ差をつけていきます。サイド後は《屍呆症》《強迫》《思考囲い》フル投入なのでほぼ負けないです。

7.エルドラージランプ … 有利
《難題の予見者》や《精霊龍、ウギン》は基本除去が当てられるので大した問題じゃないです。スピードも遅いので盤面を並べてこちらからも圧倒していきましょう。唯一問題なのが、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》で、破壊不能が死ぬほど厄介です。盤面ウラモグだけにして絶望招来を打ちましょう。サイド後は《屍呆症》でウラモグ指定で大体脅威は去っていきます。ゴンティで無色のカードが捲れたら踊りましょう。

8.緑単信心 … 不利
《ニクスの祭壇、ニクソス》の理不尽なダブルアクションに間に合いません。《茨の騎兵》も苦手です。正直勝てる気がしないが、ハンデスと《屍呆症》で有効牌を抜いてリソースゲーに持ち込みましょう。サイド後は《虚空の力線》で《老樹林のトロール》や《茨の騎兵》の墓地効果、《修復の噴出》の回収を阻止して正々堂々戦わせにいきましょう。

9.人間 … 有利
アグロは基本有利です。《スレイベンの守護者、サリア》に除去タイミングをずらされるのが難点ですが、《才気ある霊基体》が全攻撃を受け流せるので、構えて待ちましょう。(サリアは安全が確認できたら即座に除去してください)ゴンティはアグロに対しては取るものがあまりないので接死ブロッカー+1ドローくらいに見ておいてください。

10.スピリット … 有利
《集合する中隊》には注意ですが、基本的に《無私の霊魂》や《鎖鳴らし》がない限り除去が通るので、通りを確認してから丁寧に一体ずつ落としていきましょう。《才気ある霊基体》は下で殴りっぱなしにしていればライフが増えるので単純にゲームレンジを伸ばせます。

6. 構築過程

《思考囲い》とかの採用理由書くまでもないとことかは書きませんけど気になりそうなところをずらずら書いていきます。《豪華の王、ゴンティ》については、ここまで読んでいただければなんとなくわかるでしょう。

6.1 採用理由

《才気ある霊基体》
ブロッカー兼クロック、ライフゲインしてくれるのでアグロ対面の間延びにも有効です。初手キープできたらかなり強いです。

《不憫な悲哀の行進》
ぱっと見除去に見えますが、どちらかというとマナが伸びた終盤にライフゲインとして使います。あるとないとでは持久力がかなり違います。

《絶滅の契機》《衰滅》《食肉鉤虐殺事件》
全除去は幅広く見るために散らしています。別候補として、《煤の儀式》があったのですが、緑単以外は基本的に《衰滅》のほうがいいので取っていません。

《ヘンリカ・ダムナティ》
まず場に出てワンドロー。貴重な布告除去であり、変身するとこのデッキのクリーチャーのほとんどが接死と絆魂を持っているので、ロードとしても使えます。フライヤーなので、こいつだけ唯一上も対処できます。エクスプローラーには入れてますが、パイオニアでは《最後の望み、リリアナ》との兼ね合いで抜けてます。

《死者を目覚めさせるもの、リリアナ》
パイオニアの《ヴェールのリリアナ》。最初に-3で《砕骨の巨人》を取ってから+で相手を妨害するのが基本の動きです。

《戦慄衆の将軍、リリアナ》
ちょっと重いかな?いいえ、めちゃくちゃ強いです。間延びさせた後に蓋として出すのが一般ですがたまに布告もします。

《見捨てられたぬかるみ、竹沼》
《才気ある霊基体》ですら拾うと強い、何拾っても強いので2枚入ってます。

《爆発域》
《魔女のかまど》が取れんので、入ってます。

《最後の望み、リリアナ》
基本-2で《見捨てられたぬかるみ、竹沼》と役割は同じで、残れば戦力下げとして使いましょうといったところ。店舗予選のレシピには2枚入ってますが、さすがに多すぎたので1枚でよさそう。

《虚空の力線》
5章で何回か述べましたが、パルへリオンシュート、緑信心、ハルクオパスへの対策です。

《不笑のソリン》
コントロール対策です。青白は特にPWにやたら触れないので、決定打になりつつ、アドを稼げるソリンはサイドに取っています。メインに入れるとアグロ系に対して何の役にも立たないのがサイドに落とした理由です。

《悪意の熟達》
《壮大な破滅》や《魂の粉砕》と悩みましたが、一番範囲が広いのと、これを打つ=緊急事態なので熟達コストは安いとみて取りました。《絶え間ない飢餓、ウラモグ》や《大牙勢団の総長、脂牙》などをはじめ幅広く打ち込みます。

《雪上の血痕》
除去ついでにリアニしてくれます。採用理由は竹沼と大体同じです。サイド院は結構いろんなのにします。オパスは盤面に何にも出ないので入れません。

《墓地の侵入者》
普通じゃんと思うかもしれませんが、最初期は結構採用を悩んでいました。デッキのコンセプトに余りあってないと思っていましたが、ちゃんとドレインできる、耐性がある、墓地対になるということでやっぱりこいつはめっちゃ強いです。3~4採用でした。

6.2 不採用理由

《しつこい負け犬》
こいつこそデッキコンセプトにあってなかったです。単純な話、《ロークスワイン城》でよかったのです。4マナと2点払って3点で殴ったところであまりうまみがなかったので、抜けました。

《はぐれ影魔導士、ダブリエル》《遺跡の碑文》
コントロールに負けまくっていた時に提案したメガハンデスプランです。相手の手札がまだあまりまくっているときに引くダブリエルは弱く、遺跡の碑文も重いので没でした。

《血の長の渇き》
《不憫な悲哀の行進》との入れ替えです。単純にソーサリー除去がほとんど意味がないのと、キッカーすることには《残忍な騎士》を求めているので結局《致命的な一押し》の下位互換でしかなかったです。

《取り除き》
《大牙勢団の総長、脂牙》も範囲に見た、《不憫な悲哀の行進》との入れ替えです。環境に3マナPWがいないので、ほぼほぼ《恐怖》みたいな運用にしかならなくて微妙でした。まだ《闇の掌握》のほうが強かったかもしれない。

7. 終わりに

まだまだ世に出したばっかりデッキなので、まだまだ違う考え方があるかもしれないです。あと団結のドミナリアでリリアナやブレイズ、ファイレクシアンなんかがデッキを大きく変えてくれるかもしれないです。
お気づきのことがあればコメントいただけると喜びます。

8. 追記

8.1 パルへリオンシュート対面について

3.パルへリオンシュート … メイン微不利、サイド有利
メインはお祈りと除去何枚引けるかみたいな感じ。適切に《大牙勢団の総長、脂牙》を処理して、《墓地の侵入者》で墓地を掃除してあげれば勝てます。
サイド後は《虚空の力線》を探してマリガンしましょう。張れたら相手は《エシカの戦車》で攻めようとしてきますので、《致命的な一押し》で対処していきます。ゴンティはサイド後に力戦と入れ替えるか戦車パクるために残すか、人によると思います。

上記のように述べていますが試行回数をもう少し積んだところパルへリオンシュートは有利ということがわかりました。

まず《墓地の侵入者》《思考囲い》《残忍な騎士》の除去により《大牙勢団の総長、脂牙》の到着はかなり難しいものになります。もたもたしているとどんどん墓地がお掃除されます。
サイド後は本文の通りですが、加えて《屍呆症》で《エシカの戦車》を優先的に抜いていくことで、相手はサイド後でさらに脂牙の着地が困難な状況でエシカプランを断絶されることになります。

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