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「そんな当たり前の事」って言ってる人はわかってない

お疲れ様です。マーキーです。

昨今働き方改革ではありませんが、パワハラ、セクハラ、サービス残業に始まり企業には色々な考え方の変化、職場環境の変化を余儀なくされていますよね。

今は昔ほど「会社が人材を選ぶ」時代では無くなってきている様に思います。

本来それが当たり前で、「うちで働いてくれる対価」として給与を与え「給与をもらう対価」として被雇用者は規則に則って労働を行います。

「雇ってやってる」「代わりはほかにもいる」という考え方をまだ持っている様な企業は、言葉は悪いですがクソです。業績がよかろうが悪かろうがクソです。悪です。そもそも合理的な考え方が出来ていないので中小企業以下の体力がそこまでない会社であればいずれは困る事態に陥るでしょう。

そんな働き方の考えを変えていかなければいけない時代、会社としてできる事と個人として意識して行く事とがもちろんあります。

今回はその個人レベルの事にフォーカスしていきたいと思います。

これは会社員の管理職や上司、先輩とかだけじゃなくて、アルバイトの先輩、親、友達なんにでも当てはまりますので参考になればと思います。

「当たり前」とはそもそもどういう事なのか。

当たり前を調べてみます

あたり‐まえ〔‐まへ〕【当(た)り前】 の解説
[名・形動]《「当然 (とうぜん) 」の当て字「当前」を訓読みにして生まれた語》
1 そうあるべきこと。そうすべきこと。また、そのさま。「怒って当たり前だ」2 普通のこと。ありふれていること。また、そのさま。並み。ありきたり。「ごく当たり前の人間」「当たり前の出来」

と書かれていました。

なるほどなるほど、と思いますが疑問が湧きます。

「1そうあるべきこと。そうすべきこと」って

誰がどう決めるんですか?

「2普通のこと。ありふれていること。」

どういう基準で普通だと言えるんでしょうか?そしてだからなんですか?

これってミクロな視点で言うと相対的なんですよね。人によって基準が異なります。もちろん会社のルールや社会のルール「規則」で決まっている事であればそれは当たり前といっていいのかもしれません。

基本的にルールを守ろうっていうのは社会や組織に生きる人間としては「当たり前」かもしれません。

じゃぁそのルール、ちゃんと教えましたか?その人はそのルールちゃんと理解していましたか?

六法全書がありますね、そのほかにも自治体によって規則があり、自治体によって異なる事があります。

全てのルールをあなたはご存じでしょうか?

多分、知らない人がほとんどです。

赤信号になったので交差点の中心で立ち往生している車がたまにいます。

「交差点内に侵入した場合はそこで停止すると他の交通の妨げや危険になるので速やかに進行する」「そもそも立ち往生しない様に信号をみて守らなければならない」これが規則です。これは当たり前です。

「横断歩道で横断しようとする歩行者がいる場合、車両は一時停止し歩行者の横断を優先する」これも規則ですが、無視してそのまま通過する車も沢山ありますね。

「黄色信号は原則停止線を越えて交差点に進入してはならない」これもルールですが、逆に加速して赤信号になる前に停止線を越える人も沢山います。黄色信号になったら停止線越えないでね、がルールなんですよ。黄色の間だったら交差点入っちゃって大丈夫は、間違いなんですよ。

でも、こんなの街中でよく見かける事ですよね。

よく見かける事。これ、普通の事です。先ほどの引用からすれば2の当たり前の事ですが、1のそうすべきという点では当たり前の事じゃない。矛盾しちゃってるんですよね。

このケースで言えば、普通の事は人の価値観、すべきことは国が定めた道路交通法というしっかりとしたルールです。

車の運転は、運転免許が必要です。免許を取る為には試験を受けなくてはならず、大半の方はその為に自動車教習所で実技と筆記両方を学ぶので上記の事はルールとしてあることは絶対的に習っているはずなんです。

だから当たり前の事、と言ってもいいでしょう。

じゃぁ会社のルールはどうでしょうか?

当然ながら就業規則というものがあると思いますが、ちゃんとその規則1から10まで教えてますか?そしてその規則に書かれてない事(暗黙の了解)まで当たり前としてしまってませんか?

「そんな当たり前の事」は個人によって違う

「そんな当たり前の事もわからないのか!」「そんな当たり前の事もできないの?」こういう人結構いますよね。

こういう人たちは本当の「当たり前」が分かっていません。

それは上記で記した「そうすべきこと」はルールであり、「普通」は個人の価値観によっていくらでも変わる。という事。何より「人はそれぞれ違う」という当たり前が分かってないのです。

例えば、名刺の渡し方には作法があります。乾杯をするときには目下の人間はグラスを低い位置にするという作法があります。

これはルールではなく「マナー」ですがそうあるべき、という点では当たり前かもしれません。

でも小学校~大学でそれを教えてくれる学校は少ないでしょう。しかもあなたも別に教えてないとしたら、知らなくて当然じゃないですか?

「社会人になるならビジネスマナー位勉強しておくのが普通」という意見もあるでしょう。

それこそ個人の価値観です。さっきの信号と同じです。普通は普通だとしても正解とは限らないし、ルールで決まっている訳じゃありませんから、そう考えない人がいるというのも当たり前、という事になります。

それをわかったうえで「そんな当たり前の事」って使う場面ってかなり少ないと思うんですよね。

名刺の渡し方がなっていなかった。としたら「あぁ、この子は名刺の渡し方とか学んでこなかったのかな」「もしかしたらほかのビジネスマナーもあんまり知らないかも」じゃぁ、この機会に正しいマナーを教えてあげよう。というのがあるべき姿じゃないでしょうか。

それを頭ごなしに「名刺の渡し方(そんな当たり前の事)もしらんのか!」と一喝する様な人は正直頭が悪いと思います。

今は被雇用者が雇用者を選ぶ時代にもなってきています。離職率が高いという会社は組織的に、もしくは管理・役職者や影響力がそれなりにある長く働いている先輩等の個人レベルでこういう傾向がある可能性が高いです。

特に長くやっていると当たり前の事になり過ぎてて、こんなん教えなくてもわかってるでしょ、みたいな考え方になる人は結構います。

専門用語とか略語とか特にそうですよね、入ったばっかりの人からすれば「何それ?」っていう話なのに、「え?知らないの?」みたいな態度取られたら新人だから顔には出せなくても心情はネガティブになること間違いありません。

そういう積み重ねが例えば退職、例えば心療内科系の傷病休暇、最悪自殺等に繋がりかねないのです。

親子関係でもそうです。僕もしてしまいがちですが、大人が経験からできる事でも子供は経験を蓄積している途中なので出来ないことの方が多いです。

「なんでこんなこともできないの」「なんでこんなこともわからないの」とストレスに感じてしまうこともあるかも知れませんが、日本語も何も知らずに生まれてきた子供なんですから、少し喋れるようになって、幼稚園や保育園に行くように、小学校に通うようになってもわからないことだらけで、一つずつ教えていってあげないといけませんよね。

自分の中の当たり前は相手の当たり前ではない、という事を肝に銘じて意識していくといいと思います。

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