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高岡早紀、溝端淳平の二人芝居「毛皮のヴィーナス」

作:デヴィッド・アイヴズ/演出:五戸真理枝

高岡早紀、溝端淳平の二人芝居を世田谷シアタートラムで観劇。

高岡早紀が「毛皮のヴィーナス」だってよ、「真夜中のサブリナ」だったのに。というわけで、久々の観劇。
年1,2回程度しか舞台を見に行かないのに、これでナマ溝端淳平を見るのは、2017年に見た岡田惠和作の4人芝居「ミッドナイト・イン・バリ」、2018年ミムラとふたり芝居「家族熱」に続いて3度目。
何だろう?俺、溝端淳平ファンなのかな?加賀恭一郎「新参者」シリーズなんかドラマも映画もSPドラマも全部観てるし。

高岡早紀の肢体目当てらしき薄らハゲのオジサン客(<お前もな)が多かった気もしますが、私はポランスキーの映画版から興味を持ったんですよ。2014年のマイベスト映画でしたし。

ただ、映画とはだいぶ印象が異なりました。
いずれにせよ面白かったけど。

あ、舞台の感想はあまり書きません。
何か書けるほどの何かも持ってないし、映像作品と違って誰でも見られるものでもなければ私自身も見返せるものでもないので。
あくまで、「観劇したなあ」ってメモ。

公式サイト

カンフェティの記事

ステージナタリーの記事

舞台そのものの感想ではないのですが・・・
海外舞台の翻案ものです。
作家ザッヘル・マゾッホの「毛皮を着たヴィーナス」を舞台化しようとする劇作家(翻訳家)とオーディションに遅刻してきた女優という二人のお話。
マゾッホはご承知の通り「マゾヒズム」の語源となった作家で、簡単に言えばSM話なんですがね。
そういや、『作家マゾッホ 愛の日々』(1980年)って映画観てるわ。全然覚えてないけど。
私、SFとSMには強いこだわりがあって、前者はともかく後者はムチとかボンテージとかどうでもよくて、「紙一重」の物語だと思ってるんです。
SとMも紙一重。敬愛と侮蔑も紙一重。芸術とエロも紙一重。女神と悪魔も紙一重。そして主従関係が逆転する。
映画なら、ブニュエル『昼顔』(67年)とか、若松孝二『胎児が密猟する時』(66年)とか、最近ならポール・トーマス・アンダーソン『ファントム・スレッド』(2017年)なんかが出色のSMものだと思っています。

(2022.08.27 世田谷パブリックシアター シアタートラムにて観劇)

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