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IT×教育、のお仕事。-インストラクションの考え方-

一時帰国中に、期間限定でIT企業の新人研修のお仕事をさせていただいていました(今週、区切りがつきました)。

そのお仕事での気づきを記録している「IT×教育、のお仕事。」シリーズの記事を、引き続き更新します。


前回の記事は、約1ヶ月間のこのお仕事で身に付いたスキルの棚卸し、ということで、「ファシリテーションスキル」について書きました。

今回は「インストラクション」に関するエピソードを通して、お仕事を振り返っていこうと思います。



まずはじめに、協力隊の派遣前訓練に入る前に、私を含むPC隊の方々は技術補完研修があります。私たちの研修では、PCのリペア方法や、LANの構築方法を学ぶ期間が長かったような気がしますが、インストラクションについても学びました。

インストラクションを学ぶ理由としては、そのような活動を行うことになる人が多いから、と言ったところからだと思います。PC隊は教育機関や学校現場に配属になる方が大半を占めているような気がします。


実際に私も配属先は学校現場、ザンビアの教員養成校で、授業を担当して先生として活動をしていました。

ザンビアにおいてインストラクションができたか、と言われると、ファシリテーションよりはできていたのでは、と思います。

前回の記事にも書いたのですが、語学や生徒の人数の壁によって、私の持っている最大限の力を発揮できた、とは決して言えないです。日に日に、自分の成長を感じられていたのは事実ですが、まだまだ伸びしろを感じていました。


そんな経験を積んでからの、日本でのインストラクション。

このお仕事で、インストラクションという面だけでも様々な経験を積むことができたのですが、まだ研修が始まって間もない頃、このお仕事のお声かけをしてくださった、今回の上司にあたる方との会話で、とても印象に残っている場面があります。

その一部をぜひ紹介させてください。こちらになります。


新人研修で「Javaプログラミングの腕前を伸ばすこと」はもちろん目標としてあるけれども、それ以前に「どういう社会人になってほしいか」というものがあります。

技術力を伸ばす行動は、理想を言えばきりがないし、限界があるけれども、担当の受講生を一人ひとり、しっかり見て、把握して、気にかけて、応援して、など、何かしらの行動を見せることは絶対にできることだし、大切なことだと思っています。

なぜかというと、受講生にそのような社会人になっていってほしいからです。


受講生の中に、この社会人の先輩は、自分のことをしっかり見て伸ばそうと「してくれた」という、「働く姿勢」を背中で見せることができれば、そして、それが嬉しかった、と思ってもらうことができれば、その受講生は、仲間や後輩にそのように振舞っていくと思います。

受講生にとって、これから働いていく上でプログラミングは重要だけれども、結果としてプログラミングの腕前を伸ばせなかったとしても、割り切って言ってしまえば、社会人の先輩の、考えて行動したことがしっかりと「伝われ」ば、それでいいと思います。

それが社会を生きていく上で、一番大切なことなのでは、と思っています。


と、お話してくださいました。

そして、それができると思っています、むしろ、研修の様子を聞いていると、それができていると思いました、と言ったような声をかけてくださったことに感動しました。

いつもくだけた話もたくさんする方なので、これほど真面目な話をすることに少し驚きつつも、そのように私たちを信じて見守ってくださっていること、また、その環境にいられること自体がとてもありがたいな、と感じました。


この会話から、気づきや学びがたくさんありました。そして、この会話から、私が新人研修を受講していたときに、しっかりと向き合ってくださった方がいらっしゃったことを思い出しました。

その経験が以前のこの記事に繋がります。今度は私の番なのでは、と思い、この研修で精一杯受講生に向き合っていきたいな、と改めて思わせてくれました。


この記事の後日談ですが、私が社会人1年目で大変お世話になった方に、プログラミングを教えていることと、感謝の気持ちを伝えたときにいただいた言葉の一部も、ぜひ紹介させてください。こちらになります。


プログラミングが苦手だったのに、まさか教える側にチャレンジをしている行動力は本当にすごいし、嬉しいです。

ぜひ苦労した経験を伝えてあげてください。自分にはできないYoshimiなりの方法があると思います。

受講生にとって、頼れるお姉さんでいてあげてください。そして、成長していく姿を見守ってあげてくださいね。

きっと数年後に感謝されていますよ、応援しています。


と、メッセージをくださいました。

つまり、すっかり私も、この連鎖を作る一員になっていることに気がつきました。メッセージも含め、とても嬉しいお話です。


そんな私の、実際のインストラクションはどうだったのか。

次回も「インストラクション」について書いていこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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