マガジンのカバー画像

ペパボのデザイナーが書きました

90
GMOペパボ株式会社のデザイナーが note に書いた記事をまとめています
運営しているクリエイター

2018年4月の記事一覧

【たぶん最速レポート】minneハンドメイドマーケット2018に行ってきた

こんにちは。minneでデザイナーをやっているnaomemeです。 minneは今日から3日間、東京ビッグサイトでminneハンドメイドマーケット2018を開催しています。 さっそく遊びに行ってきたので、好きだったところを紹介したいと思います。 ハンドメイドマーケットとは?minneが毎年開催している国内最大級のハンドメイド作品の販売イベントです。 3日間で約3000ブースが出店する、ものすごくでかいハンドメイドのお祭りだと思ってください。 きっとお気に入りの作

見えない時間を見せるデザイン その2

前回の記事では「期限」および「記憶」の時間の見せ方について述べた。 今回は「所要時間」について考えてみようと思う。 例えば、GoogleMapGoogleMapでは、出発(到着)時刻or終電を設定すると、距離・運賃・時間を合わせて、ルートをいくつか提案される。 人はなぜ所要時間を知りたいのだろうかそれは以下を知りたいためだ。 - 自分が何時に家を出ればいいか - そのためには、あと何分で手持ちのタスクを片付ければいいのか - それが達成できなかったとき、どういう結果にな

見えない時間を見せるデザイン

アプリケーションにおける時間の表現はさまざまであり、人間の欲求と、置かれている状況を常に意識してデザインすることが求められる。 DBに入っているからと言って日付をそのままYYYY/MM/DDで出すということは、冷蔵庫に入っているトマトを洗わずに食卓にのせるようなものだ。 時間は目に見えない時間というのは、人間が勝手に決めた決まりごとである。人類が平和に暮らすために明示的にした、ただの共通認識だ。 「期限」の見せ方「期限」を知りたい時、時刻は重要でなく、自分がいま何をする

ユーザーに優しいマニュアルを作る5つのヒント

この記事は、「マニュアルのUXはどうあるべきか?」の後編です。 前編はこちら >> 例えばこんなことはないだろうか。 あなたは、カレンダーアプリを開いている。家族とイベント情報を共有したくなったが、どう操作すれば分からない。 膨大なマニュアルの中を探し、たくさんのページを開いたら、詳細なシステム仕様の中にほんの少しだけ「どうすればいいか」が書いてあった。 やれやれ、10分も使ってしまった。これなら家族にはLINEで伝えたほうが早かったよ。 マニュアルは資産であるマニ

マニュアルのUXはどうあるべきか?

あなたはいま、フリマアプリを開いている。家の不用品を売るためだ。 出品したリュックが売れて、購入者に送付しようとしたが、その配送方法を変更したくなった。画面を探しても説明が書いていない。 できるのか、できないのか。マニュアルがどこにあるのか、お問い合わせが必要なのか。よくわからない。 購入者からは「明日には配送してほしい」とメッセージが来ている。あなたは焦ってしまう。出品額たかが1,000円のために、頭を抱えてしまう。 はて、一体どうしたものか... UIデザイナー

忘れていいUX

突然だが、「Evernote」の価値とは何だろう。 こう聞くと「何もかも記憶すること」と答えが返ってきたりする。 いいえ。Evernoteの最大の価値とは 「そこに書けば何もかも忘れていい」ということだ。 Elephants never forget - 象は忘れない人間の脳はそこまで多くのことをずっと覚えておけない。Evernoteを生活のデータベースとして使うことで、人間は「覚えておく」というプレッシャーから解放され、いま目の前にある生活にさらに集中することができる。

新卒デザイナー、もう1年経ってもぅた。

新卒1年目を終えたWebデザイナーです。 ズボラで日記・ブログも長続きしないんですが、新卒1年目が終わったという節目に、将来の私へ「その時代あったわ〜(笑)」的なノスタルジーに浸れるよう、記録を残しておこうかなと思います。 この1年で気づいたこと・分かったこと1. 難しいをコネコネして、かんたんにする。 私が所属しているサービスがホスティングなので、内容が難しくてエンジニアさんの言っている意味がさっぱり分からない事がしばしばありました。ふわっと理解し、まだ難しいと思ってい

しなくていいUX

サービス開発において「ユーザーがしたいことをできるようにさせてあげる」という議論は活発だが、いっぽうで「しなくていいことをしないようにさせてあげる」分野はまだまだ発展途上だと思う。なのでここで思っていることを書いてみる。 赤信号に突っ込んで行くバスある日、私は近所でバスに乗っていた。 進む道の信号は赤であり、私はてっきりバスは速度を落として止まるだろうと考えた。 ところがバスは速度を落とさずそのまま赤信号に突っ込んで行くのだ。 私は仰天して、 わあ、なんということだ、交差点