ぐっさん

人生のエルドラドを求め彷徨う中年40代、どこかでFIREしたいサラリーマンは、日々ギャ…

ぐっさん

人生のエルドラドを求め彷徨う中年40代、どこかでFIREしたいサラリーマンは、日々ギャンブル中毒による火傷の連続。いつかの日を夢見て今日もひた走る、俺とお前とアイツと彼方へ。

マガジン

  • なんなんだよ

    なんなんだよシリーズ短編ショートストーリー

  • 養分脱却日記

    果てしないバトルと人生観を養う日々を綴ったノンフィクションダイアリー ※【JRAに捧ぎ続けた俺に捧ぐ】よりスタート

最近の記事

なんなんだよ #5(終)

発走温かい春の木漏れ日、絶好の花見日和な土曜の昼下がり、それでも福岡県WINS天神の大型ビジョンの前には大勢の人だかりが出来ている。 今日のメインレース、中山競馬場・ニュージーランドトロフィーがいよいよ始まろうとしていた。 この日一人の男、ピロは人生最大の転機が訪れている。 この中山メインに己の全て?を懸けた一世一代の大勝負に打って出た。 時刻は15時40分を刻んだ。発走の時が迫る。 各馬が誘導員に促され次々とゲートに収まっている。 そんな中、ピロとチヒロが食い入るように大

    • なんなんだよ #4

      組織画面は『ニュージーランドT 中山芝1,600m』のパドックが始まっていた。 『ボス、お電話です』 新聞に目をやりながら横目で画面に睨みを利かす一人の男が電話を手に取った。 『おうチヒロ、なんだ?ああ、ようやくお前も俺の仕事を手伝う気になったってえのか?』 チヒロ、それは大山チヒロのことだった。 ここの事務所は春だっていうのに窓が無く陽の光を受けつけない雑居ビルの1室。男はチヒロと電話越しに5~6分喋っていたが会話が終わりスマホを机に起きながらこう言った。 『おい

      • なんなんだよ #3

        深海地上から200メートル以下の海中はそう呼ばれるらしい。 『深海』そこは一面漆黒の闇。 表層の生物からは想像できないほど特異な形態・生態を持つものも存在する。 水温は氷点下を行ったり来たりするような、冷たい海底。 なにせ太陽の光が届かない。 まさに出口の見えない暗闇の迷路、光が指すことは無いそんな深い海底にピロは沈んでいた。 この日、ピロは掛け値なしの大勝負に、そして引き返すことは出来ない大航海に出航していた。 いや、正確に言えば、それは前日からになる。 ピロは週末の金曜

        • なんなんだよ #2

          「ピロさん、漫画みたいなこと言いますね」 南3局親番、リーチタンヤオドラ2をツモ和了りした俺はジリジリとしたトップ争いから抜け出していた。 それまで、小刻みに上がりを拾えていたわけだから、下家の浜口へ点棒の釣りを渡す瞬間、つい咄嗟に口に出してしまった「流れが来たかな」という言葉を告げたわずか1秒後に放った浜口の言葉に絶句し、一瞬浜口が何を口走ったかわからない。 は? なんなんだよ、博打に流れはつきものだろうがよ。 俺は心の中でイラつき、ひどく動揺した。 この浜口には毎回毎

        なんなんだよ #5(終)

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        • なんなんだよ
          5本
        • 養分脱却日記
          20本

        記事

          なんなんだよ #1

          昨夜呑み過ぎて昨日のビールが喉奥まで込み上げるような気持ちが悪い中、これを書いている。 正直しんどい。なのにこうして君に伝えたいことがあるからという一心でパソコンの前に座っている。 以前、このnoteに綴った「#養分脱却日記」というものを連載していたが、脱却という目標に向かっていたはずの俺は、突然の交通事故に合い命を奪われてしまった。 それは魔の4コーナー付近での出来事だったんだ・・・。 君に届けたい。 なんなんだよ、おまえよう今年19歳になる若い女性、チヒロは今日が夢にま

          なんなんだよ #1

          養分脱却日記 #19

          第68回 有馬記念大予想大会ピロさんからダメ出し喰らったから、もう本題。 何のダメ出しかって? 「文がイチイチなげーよ」だって。 ふざけんなよ。だいたいあんたの為に書いてるわけじゃねーんだよ。 この「イチイチ」ってところに凄い嫌悪感を感じる。 起承転結にまとめたいからマクラは長めにしたいってのが俺の性分なのよ。 そら、刺さらないネタに付き合わされるピロさんの身になって考えてもいいけど、それだと俺じゃなくてよくないか?的な、アイデンティティってヤツ? 俺なりに考えて文章書き連ね

          養分脱却日記 #19

          養分脱却日記 #18

          よう久しぶりだな。 もう書くのやめようって心に誓ったんだけど、こうして文字に起こそうとしている俺がいるってことは、まだ死んでなかったってことで。 何回目の日記だかもう忘れたけど、凄まじいインプレッションが付いて謎のフォロワー増量期間があったんだけど、これまた急速な勢いでインプレッションがつかなくなった。 なんだか俺の器量が査定されたみたいでさ、すっげえ感じ悪いよね。 あいつらなんなんだよ。 寄り付くだけ寄り付いてきて、あとはポイ。 そらあ空気みたいな日記だから、わからんでも

          養分脱却日記 #18

          養分脱却日記 #17

          そろそろ書くんじゃないのかあのバカは、って思ったそこのあんた。 正解だよ。 よう、俺だ。 前回の#16はあんまし人気が無かったな。 去年の高額配当者で俺のATMでもあるピロさんもいいねを押してくれなかった。 ふざけんなよ。 これだけ一生懸命タイピングして長文こさえてだぜ? 読むだけ読んで反応が無いんだからやんなっちゃうぜってハナシ。 いじめが横行する「言いたいことも言えない」こんな世の中だからさ、改めて言いたい。 俺は養分だ。 さて。 8月20日の小倉競馬場参戦の諸君ら、

          養分脱却日記 #17

          養分脱却日記 #16【エルムS】

          やあ。俺だ。 そういやさ、巷を賑わせたルフィンが逝ったそうだ。 ごえもんくんの呟きに衝撃が走ったよな。 あれだけ煽るに煽った商材記事(確かメンバー入会費5万)とか誰に教わったかしらねえけど「俺についてこい」だのなんだの言っといて【逝ってしまった】わけだから、ついていった奴らの恨みつらみは無しってことにしてしまったんだよ。すげえよな。ついていった奴ら、バカかよ。 ルフィンとかルフィとかつく名のヤツラは漏れなく詐欺などの容疑がかかるみたいだ。 みんなも気をつけてくれよな。 当分

          養分脱却日記 #16【エルムS】

          養分脱却日記 #15 【お知らせ】

          よう、俺だぜ。 ギャンブルを謳歌している貴君、儲かってるか? 儲かってるのか儲かっていないのかは俺に取っちゃあどうでもいいけど、俺みたいに火傷しないようにな。それだけは言っときたい。 早速だが、今回はお知らせだ。 まあお知らせって言っても大したことでは無いんだけど、気長にクソ駄文でも読んでくれ。 まずは、なんなんだよシリーズから書いていくか。 そもそも先日、仮で作成していたボツネタがあったんだよ。 ただ書いていて自分が情けなくなってきたからさ、アップしなかったんだけど。 あ

          養分脱却日記 #15 【お知らせ】

          養分脱却日記 #14【函館SS競走】

          何がなんだかよくわかんないだんけどよ。 前回の#13から今日にかけて、一気にフォロワーが50人くらい増えたぜ。 このクソみたいな日記を見てどこがどうして42歳養分クズのこの俺をフォローしたい、なんて考えたんだろうな。 ただのフォロー稼ぎか? 全く理解出来ないが、しっかりフォロバしたぜ。 よろしくな。 フォローした相手のことをよく見てみると、全くギャンブル性の無い方が大多数。 ハッシュタグには「予想」とか「JRA」とか「養分」しか貼ってないのにだぜ? 俺のこのクソ駄文が評価され

          ¥100

          養分脱却日記 #14【函館SS競走】

          ¥100

          養分脱却日記 #13【安田記念競走】

          機嫌がすこぶる悪い。 さらに言うなら誰かを殴りたい願望さえある。 言っとくが暴力はダメだぞ。 どうしても、負のスパイラルってヤツから抜け出せないでいる。 それは一昨年まで遡るわけで早3年経ったが、いくらどうやってもこの闇の中で彷徨ってしまっている現状がある。 そう、全てJRAが悪い。 ワンダーランドも悪い。 ボートも最悪。 ギャンブルにハマる。という言葉も嫌いだ。 βエンドルフィンの分泌が多く働いたせいで、多重人格者であることが世間にバレてしまった。 ギャンブルというの

          養分脱却日記 #13【安田記念競走】

          養分脱却日記 #12

          よう、俺だぜ。 前回の日記はかなり不評だったようだな。 俺も何書いてるかわからなかったから許してくれ。 さて、オークスはどうだった? 俺の本命ラヴェルちゃんの激走を見てくれただろうか。 瑠星の追い出しがあと5秒、いや2秒くらい待てば3着以内は確保出来たかもしれない。 競馬なんてしてないふりして家族の前でオークス見てたよ。 なんて言うの、たまたまチャンネル変えたら競馬やってたって感じで。 内心ドキドキしながらレースが始まったよ。 んで、ゴール前、ラヴェルがドゥーラに差された瞬

          養分脱却日記 #12

          養分脱却日記 #11

          Nourishment diary I live as food for the JRA. Every day, I'm the one who raises money for the JRA. I have no savings. That's right. Last week's Kashiwa memorial was correct reading. And Saturday's "Kyoto Shimbun Hai" was also a straight pr

          養分脱却日記 #11

          養分脱却日記 #10

          前回の日記、あれよく読んで欲しいんだけど。 どこをって?皐月賞の展開だよ、ていうかプチ予想。 <養分脱却日記 #9より抜粋> >さて、問題は来週の皐月賞。 >メンバーを見るだけでもはやカオス。 >横並びのレベルだという印象で、誰が勝ってもおかしくない、そんなメンバー。 >ダノンがひとつ抜けているような気もするが、武史のソールオリエンス、 >松山のタスティエーラ、ルメールのファントムも捨てがたい。 >ちなみにトップナイフは買わない。 って書いてた。凄くないか?ダノン以外全部来

          養分脱却日記 #10

          養分脱却日記 #9

          よお。久しぶりだな。俺だぜ。 前回の日記からだいぶ時間が経っちまったな。 ん?いつだっけか、そうだ1月だよ。 で、いま4月ってもうそんな時間が経つんだな。 時が経つのは本当に早い。もはやマッハだな。 特に30を過ぎたあたりから時間軸というのは捻じ曲げられるかのごとく一瞬で過ぎ去っていく。本当にそう思うよ。 だってこないだ4面チャン待ちのリーチかけたのに次にツモった高額配当者で俺のフォロワーでもあるピロさんがダマテンで【ちょっと待って】とかふざけた顔してアゴ言わしながらツモアガ

          養分脱却日記 #9