ピープルフライドストーリー(57) 『クラスメイトの女子、全員好きでした』のドラマを推理する ?! (エッセイ)             ─ ─ ─ ─ ・・ 【作者コメント: 連続ドラマは、NHKでは『虎に翼』が一推しであるが、民放では………………】


…………………………………………………………………………………………(57)
(エッセイ)
   
  『クラスメイトの女子、
       全員好きでした』
     のドラマを推理
          する ?!

            by   三毛乱

 現在、幾つかのTVドラマが放送・再放送されているのを観ている。そんな中で、7月から始まった民放の連続ドラマの、『クラスメイトの女子、全員好きでした』が一番好きである。今年の連続ドラマの中でも最高水準に好きなモノになるかもと思っている。爪切男原作(小説でなく、エッセイらしいが…)は読んでないし、脚本家がどう処理したかも充分には分からないけれど、とりあえず、連続ドラマの途中の今、勝手に今後の展開を考えてみたいと思う。
 主人公の作家が、昔のクラスのタイムカプセルに入っていた大学ノートを間違われて送られて来て、それに書かれていた小説をパクッて書いた小説が文芸誌の賞を獲り、自責の念で原作者を担当編集者と共に探す。つまり、かつてのクラスメイトの女子に会うのが、毎回のストーリー(そして毎回、女子一人に絞って懐かしいエピソードを思い出して纏めたエッセイを書いて文芸誌に発表していく)。でも、人物を探し当てられないままに、作品が直川賞も獲ってしまい、自責の念と担当編集者の過去を世間に暴露されない為もあり、自分が盗作した事実の大きな暴露を遂に世間に対して行う。それが最新の放送回までの流れだ。
 さて、今後のストーリーを、勝手に幾つか推理してみると……。
 その①、大学ノートの小説作者の女子は見つかったが、実は亡くなっていたという展開。悲しくも切なく、ちょっとロマンチックな要素も入れ易そうな感じになるのでは ?……
 その②、大学ノートの小説は主人公が自分でかつて書いていたのだが、すっかり忘れている事件があって、その事件さえも忘れていたという展開。その関連として、ある友人(?)が何かしらの理由で(?)、その大学ノートをタイムカプセルに入れたという展開。
 その③、その大学ノートは実は主人公のクラスではなく、隣のクラスの女子が書いたものだったという展開。そうなると、『隣のクラスメイトの女子も、全員好きでした』となるかも…となり、少々変なタイトルであるが、まあ、この際堅い事は言わないで貰いたい。
 その④、隣のクラスにも書いた人がいなくて、更に隣の隣のクラスの女子が書いたのでないかという疑いが起こり、主人公が探し歩いていく。タイトルは、『隣の隣のクラスメイトの女子も、全員好きでした』となる。これもまあ変であるが、これもこの際堅い事は言わないで貰いたい。
 その⑤、ここからはSF的展開だが、未来からの人が過去にやって来て、タイムカプセルに大学ノートを入れ込んだという展開。未来人は主人公の縁者か? はたまた宇宙人か? 性別は、やはり女性か? タイトルは、『未来のクラスメイト、全員好きでした』って全く変であるが、まあ、これも堅い事は言わないで貰いたい。
 その⑥、ドラマでは先生が登場していなかったと思うが、実は先生は女性で、その先生が何らかの事情でタイムカプセルに入れたという展開。これならタイトルは、『クラスメイトの女子、全員好きでした』で変更なしでいける。バンザーイ !!
 以上、いろいろ推理してみた。さて、脚本家はどう処理しているのだろうか? でもまあきっと面白くなっているのであろう。出来れば、どんな手を使っても良いから(幽霊の女子が現れて怪談ふうの外伝になるとか……)、何とか1年ぐらいの連続ドラマに引き延ばしてくれると良いのだが……。と、それ位好きな連続ドラマなのである。原作は汚れた(?)呪詛めいた文言もあるらしい……が、ドラマの中学時代の描写はちょっとした苦みもあるが、それよりも、どこまでも懐かしさ・ユーモア・優しさが勝っている青春ものという印象が強い。中学生時代の主人公役の及川桃李クンをはじめ、配役もなかなか良い。とにかく、文句無いハートフル・コメディとなっている。
       ・ ・・
 以上、いろんな刺激を受けた1つの連続ドラマへの感想・賛辞で終始した今回のエッセイでした。

                   終

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