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ペンタNote

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思いつくままに
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#夏の思い出

夏の思い出

ほんの数週間前までは真夏の暑さだったけど 秋分の日の今日は秋のさなか 麦わら帽子が好きな君は 今年は海に行けなかったことを 副音声みたいにLineで呟いてくる 花火大会もお祭りも 何もない夏の思い出 マスクの暑さだけが肌に残り お気に入りの映画だけが蝉の声に消えていった リモートですよって楽しそうに言えたものじゃなくて 毎日のスタバでの君との会話が欲しくて 好きでもないブレンドを無意識に頼んでしまう 会話のない夏の時間 PCとTVの声だけがYouTubeのように虚しく流

ジャンプ

もやもやした日々から抜けた日 空にジャンプ 貯めてた気持ちを推進力にして 空に向かって叫んでみよう 振り上げた手は 心の塊を握りしめ 打ち上げ花火のように 空高く振り上げてみよう 明日はきっと晴れるだろうと 青空に向かってジャンプ 胸の奥からスッキリする瞬間 明日天気になれ

想い届け

外出できない日も終わり始め 遠くの友に想いを伝えたい 今日も頑張ったよ 風船に込めた想い 誰かが見つけてくれたら 言葉が紙吹雪になって舞い上がる 空は青く澄み渡り 風は上昇気流で 入道雲を超えてゆけ 黄色の風船は元気だよって おばあちゃんの頃はハンカチだったけど 空高く舞い上がり 想いは届く 明日も天気になあれ

夏の視線

海の街で生まれた僕の待ち合わせ場所はいつも白い海岸線 マリンブルーが似合う街 自転車にサッカーボールを載せて途中で買ったペットボトルを片手に いつもの時間にやってきた 日影が無い防波堤で君の笑顔がまぶしすぎて 白いシャツの汗まで乾いてしまう 逃げ水が道路に見える 君の姿もユラユラと 夏の視線は君の姿を捉えて離さない 大好きな夏の時間