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テネットとニーチェ

クリストファー・ノーラン監督作品「テネット」を見た。

難解であり、これは、数回見ないと理解出来ないなと思った。

さて、ちょうど、ニーチェにハマりつつあったタイミングのせいか、
おや、これは、永劫回帰と超人の映画ではないか、と直感があった。

うまく説明出来ないのだが、直感である。

「テネット ニーチェ」で検索すると、いくつかのレビューがヒットし、確かに、ニーチェ、永劫回帰、超人、と絡めたものが数本あった。

そして、ニーチェは「未来が現在に影響を与える」という逆因果を示唆する言葉を発している。まさにテネットにおける因果率も逆になるというもの。
映画では、青チームは通常の流れ、赤チームは逆の流れで挟み撃ちのミッションを行うが、これが同時に映像化されており、見たことないような映像体験であるが、逆の流れのシーンを見て、行動を修正するシーンもある。
そして、テネットの原理を説明されている時に、「直感」か。というセリフもある。
直感は未来の自分からもたらされるのではないか、と考えると興味深くなる。

この映画を完全に解説する事は私にはできそうもないが、何か大事な概念を映像化しているように思える。

未来の出来事を敢えて教えない。知らない事こそ強み。そして、起きてしまった事は変えられない。過去の出来事に囚われない。
ただ、今に集中する。
まさに、ニーチェの定義した超人の生き方を含んでいる。

ニーチェの本を読み始めてすぐに、テネットのレンタル開始が始まって、このタイミングで見るというのも、偶然ではなく必然かもしれない。

未来の自分が逆行して、ヒントを直感という形で伝えてくれたのかもしれない。

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