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ニーチェを知る。

昨今のいろんな知的探求の果てに、哲学者ニーチェへの関心がわいてきた。

ざっくりといえば、苦悩の人生を歩み晩年に発狂して人生の幕を閉じた哲学者らしい。

哲学書を読んでこなかったが、建築家業界においては、ハイデッガーがよく取り上げられてきた。時間と空間の考察といえばいいだろうか。ハイデッガーくらいは読んでおこうとおもいつつ、思っただけで止まっている。

日本の哲学者ともみなされる道元の「正法眼蔵」は積読状態のままだ。

キリスト教によって形成された価値観を「神は死んだ」と否定する。
そして、永劫回帰という概念を唱えた。人間というのは、意味のない人生を永遠にループしている、というものらしい。
今、という瞬間を永遠に繰り返すだけ。
そして、基本的に人はルサンチマン、恨みという負の感情によって突き動かされているものと規定する。
であるから、このルサンチマンに支配された瞬間を永遠にループするのだ。

瞬間瞬間のルサンチマンを乗り越えたとき、超人となる、という概念である。
次々と生まれ出る真理の中で、それに戯れ遊ぶ人間。
「戯れ遊ぶ」らしい。

モンスターエンジンのコントを連想する。
「暇を持て余した神々の遊び」。
暇を持て余した神々が、世界を弄んで戯れ遊んでいるだけとすれば、それに対抗するには、こちら側も戯れ遊ぶ「超人」となるしか術はない、という事だろうか。

仏教でいう、悟りというものかもしれないし、輪廻からの解脱というものかもしれない。
仏教思想を西洋の言葉で規定しなおしたようにも思える。

「ツァラトゥストラはかく語りき」これは、ニーチェが突然啓示を受けて執筆したとされている。

さて、この超人という概念。マトリックスでいえばネオに該当しそうだ。

ニーチェ自身は晩年発狂し、肺炎によって亡くなる。
さて、発狂したのか、超人となったのか。

ニーチェ探求を始めてみようと思った。

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