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下町ロケットからエネルギー充填。

池井戸潤原作ドラマに心躍らせた。
下町ロケットはWOWWOW版は見ていたがTBS版はまだ見ていなかった。

宇宙から大地を舞台にした続編。

農業を救うための自動運転トラクターの開発を軸にストーリーは進む。

帝国重工という巨大企業。社内政治に明け暮れる人々と、ものづくりの人達との対比。

少なからず、私も数年間、大手ゼネコン設計部での修行期間はあるし、スケールは小さいが社内政治的な物に巻き込まれた事もある。実に醜い物であった。

本社勤務か支店勤務か。設計1課か2課か3課か。社長賞を取るかどうか。課長、部長、設計本部長、執行役員入り。そのような事に人生を捧げている人達のように見えた。それも悪いとはいわない。当時、親しくさせて頂いた先輩が、見事それを成し遂げた。
そのような世界にうんざりして、飛び出した。外に出て国内外の賞をもらった時、たかが一企業の社内表彰制度に一喜一憂することが鼻くそのように思えた。

会長や社長の腰巾着のように操られる人々、役員同士の権謀術数。馬鹿馬鹿しく思った。

独立してから、良い事もあり、悪い事もあった。しかし、今思えば、全ての出来事に良い悪いはなく、貴重な人生体験であったとも言える。

当時のいろんな記憶が蘇り、演出家手腕によって、役者顔芸によって、多いに泣かされた。

ドラマであるので、いろんなどんでん返しが頻出する。ドラマだから、観客にハラハラドキドキさせたいし、観客もぬるいドラマは見たくない。

ふと、思い当たる。私の人生の脚本は誰が書いているのか。私自身ではないか。
そして、誰をハラハラドキドキさせたいのか。私自身ではないか。
誰が演じてるのか。私自身ではないか。

と。

マヤ歴で言えば還暦である52歳になり、またゼロに戻った。13年を1シーズンとすれば、第5シーズンの始まりである。しかも、4シーズンで完結してからの、新機軸の物語のスタートである。起承転結の起という位置付けでもある。

104歳までのさらなる4つのシーズンに耐えうる最高の脚本を描いて見ようと思い始めた。そして、私自身をハラハラドキドキ号泣させるため、最高の顔芸を交えて熱演していこうか。

池井戸潤ドラマにエネルギーをもらった数日であった。


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