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Vol.105:「カミングワ」と「琉球風水」

2015年、二つ目の役員入りした企業のビーチパーティーで、「琉球風水師」と名乗る女性と出会った。彼女の師匠がこの企業で以前講演会を行っていた繋がりらしい。

さっそく、彼女とコラボして、数人のクライアントに繋げて、琉球風水を取り込んだ家作りを実践してみた。

大変満足して頂いたのだが、私にとっては、「琉球風水」のメソッドと、多くの書籍から学んだ風水の話と違いがあまり感じ取れなかった。

そもそも、私と風水の出会いは建築学科の学生時代に遡る。建築作品に風水思想を組み込み斬新な建築を作る方々に痺れた。見えない力を可視化出来るメソッドではないか、と。

修士論文では風水思想を踏まえた景観解析という、異色のテーマで書き上げた。

独立してからは無意識に風水を取り込む設計を行っていたと思うのだが、完成見学会に風水師が見に来て、褒めて頂いたりもしていた。この発想は、やがてパッシブデザイン手法として論理的に帰着していく。環境建築コンペにおいては、審査員から絶賛されて、出来レースを危うくひっくり返してしまいそうになるほどであった。

沖縄に来てからは、琉球風水、伝統的な「カミングワ」も学ぶ。「カミングワ」の概念はインドのアーユルヴェーダの概念に似ている。

チャネラーから、過去世で風水師やってたとか、インドでアーユルヴェーダやってた、とか言われ始めたが、学生時代から理由もなく風水に関心があったのは、そういう事かもしれない。

私が思う風水師とは、龍脈から流れる気の流れをしっかりと幻視し、プランによって部屋に流れ込む気までも幻視出来る人、という思いがある。
彼女をはじめ、風水師と名乗る人で、そこまで幻視出来る人はそうそう出会っていない。

むしろ、「観察者ユリヤ」や「観察娘アズキ」の方が、赴いた土地においてピンポイントで気の流れやエネルギーが降りてくる場所を指摘したりもする。

そして、私は全くの無自覚であるが、気の流れなどを察知している、と、「聞得大ミキ」などは指摘する。

無自覚というのはもどかしいもので、確証がない。なんとなくここかなあ、という根拠ではいかん、という思いが強いのだ。はっきりと視覚で確認したいと思うが、そうはいかない。

エネルギーの流れを幻視し、それを全ての人が認識できるように可視化出来る能力が欲しいものである。

続く。

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