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Vol.115:「聞得大君ジウォン」と「観察者ユリヤ」

「審神者マーシー」に誘われて、「聞得大君ジウォン」と首里近郊を巡る事になった。

「聞得大君ジウォン」は韓国トップシャーマンである。過去世で「聞得大君」をやっていたとされ、その明確な記憶を久高島で誰しもが納得する形で示したという存在である。韓国のシャーマンは国家資格らしく、ガチの霊能力試験を経てようやく認定されるという。彼女の神事ツアーに同行を共にできるのは稀な事だという。

2021年から何かの変化を経て、「審神者マーシー」と繋がり、沖縄に定期的に来て、彼のガイドによってあちこちを回っているという。今回もその流れであるが、何故か一緒に巡らせて頂く事になったのだ。

まずは、弁之御嶽に行く。さすがトップシャーマン、なにものかの声を聞き、昔の参道を感知している。どうやら参拝順を教えられたようである。

次に、「第2尚氏」の末裔で現首里城当主に会いに行く。「審神者マーシー」の人脈はとてつもない。突然の訪問であったが、ベストタイミングで会えた。一緒に昼食も食べる。対面同席五百生。お供えも調達してくれて、一緒に金武御殿に行く。ここには、第2尚氏の全てがあった。サラッと書いてはいるが、当主のガイドでこの金武御殿を参拝できるのはミラクルだという。

そして、「玉綾」に行く。古代遺跡のような墓。建築的に見応えあり。ここに来た途端に雲が急に動き、太陽が顔を出す。「聞得大君ジウォン」が太陽の出現を念じて秒速の出来事だったという。神秘的な瞬間であった。
そして、無邪気に古代建築に興奮する私を見て、「聞得大君ジウォン」は「審神者マーシー」に良い人を紹介してくれてありがとうと話してるのが聞こえて来た。

そして、喫茶Contoに行きお茶をする。「聞得大ミキ」もこの店の発行する雑誌に注目している。「曼荼羅トミコ」と首里城デートした時に来た場所でもある。
せっかく「聞得大君ジウォン」に出会っているので、恐る恐る何か自分自身の事を聞いてみた。私は今のままで良いのだという。もう、それ以上聞くのはやめた。このタイミングで私は「聞得大君ジウォン」に「観察者ユリヤ」を合わせようともくろんでおり、彼女にこの場所を伝えておいたのだが、ようやく「観察者ユリヤ」が合流した。

「聞得大君ジウォン」と「観察者ユリヤ」の対面。「聞得大君ジウォン」はシャーマンを指導するレベルのシャーマン。中途半端なシャーマンやスピリチュアル女子にはものすごく厳しいらしい。最初は緊張感がピリピリと走る。
奇しくも2人は同い年。お互いの力量を探るようにトークをしていた。

「観察者ユリヤ」が話す時、中空を見ながら話す事が多いのだが、「審神者マーシー」にはその中空に空間の渦のようなものが見えたという。どうやらその渦に表示されるものを見て言葉に変換しているという。「聞得大君ジウォン」もその渦を見、「観察者ユリヤ」の話す言葉を聞いていた。やがて、2人に降ろされているメッセージが同じ物である事が確認されると、「聞得大君ジウォン」は、「ようやく同じ物を見ている存在に出会えた」と感慨深げに喜びを噛み締めていた。

そして、「聞得大君ジウォン」は私の足をピシャリと叩き、「しんちゃん、これから始まるよ、覚悟して」という。どうやら、何かのチームが発足した模様であった。そして、私にもなにかのお役があるというのである。

続く。

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