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KINENOTE映画レビュアーベスト100ランクイン

KINENOTEという映画レビューサイトにアカウントを作ったのが昨年の7月。
コロナで引きこもっていた時期に、映画三昧の過ごし方を選択した。そういう方は世界的にも多かったのではないだろうか。どうせ見るなら、アウトプットもしてみよう。そんな気分からのスタートであった。

この映画SNSは、キネマ旬報が運営する日本最大の映画データベースを誇るもので、コアな映画ファンの約53000人が登録している。

私は昔から結構な映画本数を見て来たつもりだった。これまでの約50年の人生において2000本は見たであろうか。しかし、上には上がいるもので、この映画レビューサイトトップクラスの人は4万本くらい見ている方もいる。桁が違ったのだ。

過去に見た映画を思い出しながらレビューを登録し、直近で見た映画は、見終えてすぐに、このサイトでレビューを書き込む。良いレビューを書くとイイねボタンが押される仕組みになっている。同様のSNSでは、数行のレビューに簡単にイイねが着くのだが、こちらは、そんな数行のレビューではイイねは全く付かない。そんな印象がある。
猛者はキネマ旬報でレビュアーとして取り上げられたりもしている。
プロの映画評論家に迫るくらいのレビュアーが多く登録していると思われる。

2000本くらいの鑑賞本数のうち、1000本近くのレビューをとりあえず書いた。書いていない1000本は数行すら書けない。書いた物の8割は、2行くらいのレビューになる。見た。面白かった、くらいのもの。昔見た映画のレビューは、それくらいの記憶しかなく、書けないものだ。

そのうち、100本くらいは真剣に書いた。自分の中で人に進めたくなるほど、何度も見た最高の映画達。誰しも挙げていけば100本くらいはあるはずだ。

書いてすぐにはイイねは付かない。見た事もない映画レビューが流れてきても、まず、レビューを見ようとは思わない。関心が湧いた映画が見つかった時に、ネタバレ無しのレビューを少し覗いてみるくらいだろうか。
自分自身のフィルターは偏っており、多くの映画が制作されているが、その年に公開された映画の内、1%くらいしか見ていないものだ。

何かの映画を見て、思いっきり感動し、90点以上の点数を付けてレビューを書く。興奮さめやらず、他者の書いたレビューを読む。相当なレビュー数がある中で、自分と同じ部分で響いたレビューに嬉しくなりイイねを押す。そして、全く違う見方のレビューにも、なるほど、との思いでイイねを押す。
つまり、イイねを押すタイミングは、その人がその映画を見たタイミングで、その感動具合のテンションが高い時に初めて他者のレビューまで見ようと思うのだから、私がレビューを書いたタイミングとは何の関係もない。

他のSNSは、投稿したタイミングでイイねが着く。タイムラインは猛烈に流れていくので、過去の投稿に遡ってイイねが着くのはほぼない。この辺が映画レビューサイトとの大きな違いだろう。

イイねが着くと通知が来る仕組みになっている。おや、と思い覗くと、自分でもどんな事書いたのか分からない作品にイイねが付いている。自分でレビューを読み直し、ふーん、こんな事書いたんだな、と振り返る感じだろうか。

さて、レビューにイイねが付いた数がランキングされており、ベスト100以上になると、バッジが付与される仕組みになっている。
登録してから丸半年が経過した時点で、なんと、ベスト100入りをしてしまった。
53000人の内の100人。上位0.2%である。
アマチュアですが映画評論家です。そう答えても間違いではない。

コロナ禍における副産物となった。

さて、この現象を見て感じた事がある。
渾身の100本のレビューを書いたのは半年前である。
そして、書いた事も忘れていたのに、毎日、ポツポツとイイねが押される。
そして半年後に、そのイイねの数がベスト100に達したのだ。

レビューを書いて、イイねが付こうがどうであろうがを忘れて、結果に一切期待せず過ごしていると、いつのまにかベスト100の称号を得る。
つまり、渾身のレビューを100本書いた時点で、そのベスト100ランクインの未来は確定していたのではないか。
そして、実現するまではタイムラグがある。これが半年。

他のレビュアーがどれくらいの期間でベスト100入りしたかは分からない。このサービスは2009年にスタートしたとあるから12年目である。レビュアー歴が長い人程上位に行きやすい仕組みだ。とすると、期待の新人という事かもしれない。

世に言う引き寄せの法則。ワクワクして行えば引き寄せられる。この法則を信じて実践している人が多くいるのだが、なかなか引き寄せられずに、諦めてしまう人も多い。しかし、引き寄せるにしてもタイムラグがある、という事が如実に分かってしまう現象ではないだろうか。

引き寄せの法則は確実に存在するのではないか。ただし、到達するまでのタイムラグがある。ここがミソ。
それは、半年かかる場合もあり、もっと長くかかるものもある。引き寄せる力と、引き寄せたい物の重量との方程式で明快に数式化されているのではないか。

ワクワクの強度が強く、それを持続する力があれば、ちゃんと到達するのではないか。そんな確信が起こり始める。

何も引き寄せていないつもりでも、大昔に願った事が、じわじわと引き寄せられている最中かもしれない。

そんな事を感じた出来事であった。


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