泄気の説(1)

【重要】*用神発動における泄気の説

用神が刑冲剋害を受けていなければ凶兆はないとしますが、もし、用神発動して他爻を生じる時、または化出爻が飛神の生じる関係の気であった場合、気をよそに漏らしている状態とみてこれを「泄気(えいき)」ともいい、さらに反徳扶人の形ともなれば「凶」とします.しかし、原神が同時に発動している場合や月日より生じられているときは用神はそのエネルギーを漏らすことなく害はないのですが、ただし相手との関係性が絡む場合、世爻が動く動かないに関わらず原神が臨むとこちらから必死で追いかけていて、さらに用神に逃げられてしまう格好になり手に入らないということになります.

あくまでも用神が世爻を生じてくれていれば物来就我となり「吉」なのですが、用神が他の爻を生じてしまう関係になれば反徳扶人です.

つまり、対象となるものを待つなど、用神が手に入るか入らぬかの関係を考慮しなければならない場合、用神がこちらに向かってくれていることを示されていなければならず、世爻は動かずに用神から生じられたり(あるいは剋冲されたり)の関係になっていなければ願い事はかないません.


(問い)相手からの連絡を待っている.連絡が来るかどうかを占った.

地沢臨ー地水師

‥酉(子孫)
‥亥(妻財):《応爻》
‥丑(兄弟)
‥丑(兄弟)
—卯(官鬼):《世爻》
—巳(父母)→‥寅(官鬼)

用神は初爻「巳(父母)」です.
いま、発動して回頭生となり強そうですが世爻は原神です.
用神は他爻「丑」を生じており、世爻は追いかける形で苦しい状態です.
残念ですが連絡はほぼ来ないと見ます.


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