絶処逢生

・用神が月建に休囚してかつ日辰に絶(相対立する五行)であれば願い事は成就しないという意味ですが、卦中にある原神より生じられている場合、また用神が自らが回頭生となり動爻の助けを得ている状態を絶処逢生と言います.吉運に向かう兆しであり、あたかも草木が旱の時に雨潤を得て活気づく形として、凶運ののちに吉へと反転し、危急に救いありとします.

剋処逢生はたとえば酉日の占卦に用神「寅」が附しているとき、日辰から剋を受けていますが、卦中「水」の地支が動いて用神を生じるとき「生」にあうとして凶ののちに吉に向かっていきます.

この場合、用神を生ずる原神が有気であることが必要です.


子月戊寅日
水山蹇ー地山謙

‥ 子(子孫)
— 戌(父母)→ ‥ 亥(子孫)
‥ 申(兄弟)〈世〉
— 申(兄弟)
‥ 午(官鬼)
‥ 辰(父母)〈応〉

世爻についている申は、日辰「寅」に絶となっています.
しかし五爻にある「戌」が発動し生じています.
「絶処逢生」の状態にあります.

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