占う問題についての重軽による差を考える

「自ら健康状態を占う」

得卦:風沢中孚ー山沢損
午月己未日(子丑)

— 卯(官鬼)
— 巳(父母)→ ‥ 子(妻財)
‥ 未(兄弟):〈世爻〉
‥ 丑(兄弟)〔伏神「申」(子孫)〕
— 卯(官鬼)
— 巳(父母):〈応爻〉

用神も原神も旺相しているが、原神が動いてかつ回頭剋になっています.

ただし、回頭剋について、化出爻が月破や空亡となっているケースについての見方です.

一般的には、化出爻が休囚している場合、化出爻の力は弱く回頭剋にならずに発動の力のみが作動しますので回頭剋とはみなしません.

しかし、これはあくまでも短期的な場合であり、もし長期間の経過をもって結果が出るものである場合は、化出爻が旺相する年月に必ずその力は作用し、剋の本領を発揮します.

そのため上記の病の占例は、占った時の状態が
[軽い症状(短期的見地)/重篤なケース(長期にわたる病となる)〕のか、筮前の審事により分別して判断します.

【軽い症状(短期的見地からの判断)】
・月建は原神に味方しており旺相していると同時に、化出爻「子」を月破しなおかつ日辰から見ても空亡となり無力であり回頭剋の作用は一時停止しております.軽症ですので回頭剋が作動するより前に決着しますのでよろしきを得て快方に向かうであろうと判断します.

【重篤のケース長期的見地からの判断)】
・一度は快方に向かい病は癒えることになりますが、化出爻の示す「子月」や「子年」にぶり返すことがないよう十分に注意する必要があります.

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