速読で読んだ大量の本から、権謀術数を学ぶ

学生時代に、速読ではなく、普通の読書で読んだ本(シリーズ物)に、三銃士で有名な、『ダルタニヤン物語』全11巻、アレクサンドル・デュマ著(講談社)があります。

ちなみに、岩窟王で有名な『モンテ・クリスト伯』もデュマの作品です。(生 1802年7月24日 -没 1870年12月5日)

このダルタニヤン物語ですが、ダルタニヤン氏は実在の人で、彼の覚書きからこの作品が生まれたといわれています。当時、ヨーロッパでは、権謀術数の教科書と言われ、政治家や企業家がこぞって、これを読んだそうです

私が読んだときも、貴族や政治家たちが、生き残りをかけて、常に闘争や裏工作を続けている様子に驚き、彼らの1割でも、そういう感覚を身に着けたいと思ったものです。

ところで、私の趣味に、ラノベがあります。いわゆる転生物というのも、このカテゴリーに入ります。

転生物の多くは、異世界で成り上がっていく話が多いのですが、チートを使って無双する単純な作品ばかりではなく、権謀術数を加味した作品も多いのです。

読んでいると、あ、この作者、それなりに、そういう場面を体験したり、理解している人だな、みたいに感じることがよくあるのですが、それが、学生時代に読んで、それ以降何度も読み返している、ダルタニヤン物語に通ずるものがあるのです。

ダルタニヤン物語では、あまりに権謀術数成分が強すぎて、辟易するほどでしたが、ラノベではその成分もかなり薄まっており、かなり読みやすくなっています。

しかしながら、読んでいると、多分、物事を表面だけで捉えない考え方が、作中の人物の体験や思考を通じて、身につくように思うのです。(むしろ、裏があるのが当たり前という思考が大事です。)

ラノベがアニメ化されて、お気楽なイメージが定着しているようですが、そいうラノベも多いので読まれてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、オンライン小説 小説家になろう というサイトがおすすめです。

すでに書籍化やアニメ化されている作品の原作も、大量に掲載されています。ひとつ300万字とかいう作品もごろごろしているので、ありがたいサイトです。


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