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パトゥムタニ日記vol.21〜パスポートは身分証明書にならない⁉︎〜

「マダーム、このパスポートではダメです。番号が違いますよ」
「えーーー、これじゃないのぉ」

携帯電話の月額契約を変更しようと行った窓口でのこと。
係のお兄さんから持参したパスポートを拒否されました。

えええ。今のパスポートは2015年に作ったものだから
わざわざ古いパスポートを探して持って来たっていうのに。。。

「いや、違いますねえ」
彼に示されたコピーは、何故か今の前の、さらにその前のパスポート。
しまったあ。。。


タイでは銀行で、郵便局で(郵便を出す時に身分証明書が必要です)
空港で(国内線も)、スーパーマーケットのアプリを登録する時も、
ポイントカードを作る時でさえも身分証明書が必要です。

タイ人は出生時にID番号が登録され、15歳になるとIDカードが発行されます。
このカードを常に携帯することが基本なので、彼らにとっては
身分証明書提示、と言うのは何の手間もかからないこと。
ハードルが低いのです。

しかし日本人にしてみると、パスポート原本を持ち歩くというのは
抵抗があるし(なくしそう!)財布に入れるサイズじゃないし。
それでもまあ、今日は使うだろうな、という時は持って出るわけですが。
問題は、契約時のパスポートが古いもので、現在のパスポートではダメ、
ということがあるのです。


言われてみれば、そうなんです。
日本のパスポートは、更新すると番号が変わります。
今のパスポー(A)と更新前のパスポート(B)は全く別の番号。
この2冊の所有者が同一人物だと証明する方法はありません。
姓名と生年月日が一致、それだけ。
タイのビザは新しいパスポートに移管されますが
古いパスポートの番号までは転機されない。
顔だって、10年も経てば結構変わります。
前の前のパスポートとなればオリジナルを持っていない限り
お手上げです。

他の国の人はどうしているのだろう?
因みにタイ人は、パスポートの中にID番号が表示されています。
パスポート番号は変わっても、何冊めのパスポートであっても
この番号で同一人物であることは確認できます。

日本のパスポートにもマイナンバーが表示されれば良いのになあ。
いや、それ以前に、海外に居住している人に
マイナンバーカードが交付されないのはなぜなんだろう?
日本国内ではあれほど利便性を強調しているのに。
税金払っていない人には、便利なマイナンバーカードあげませんよって
ことかなあ。
ちょっと寂しい…。😔

マイナンバーって、住民票がある人にしか振り当てられないんでしょうか。
それとも日本国籍の人は全員、実は出生時に番号を持っている?

3〜4年で日本に帰っていく人ばかりでなく
海外に住んでいる日本国籍の人が増えているんです。
そろそろ日本のパスポートも考えてくれないかなあ、と思います。


本日もお読みいただきありがとうございました。





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