Lady Gagaの代表曲に"Born this way"という曲があります。
この曲は極めて強いメッセージを発していますが、それと同じ方向性の言葉を堤幸彦監督が話しています。中学生の頃にこのインタビューを初めて読み、自分の考えに大きな影響がありました。
綺麗事でもなんでもなく、その人にしかできないことがある。この考え方は、人に対してリスペクトを持つ上でも、自分の生き方を貫く上でも、とても大事な考え方だと思います。
自分よりできる人が沢山いる、と無力感を抱いてしまう人は、どの世界にもいるようです。上位互換とか、そんな品のない言葉を使う人もいます。でも、そんなこと実際はどうでもいいことなんですよね。
上位互換とか言うけど、そんなこと言ったらレオナルドダヴィンチが全人類の完全な上位互換だよね。なんでもできるんだから。じゃあダヴィンチが最強ってことなのか?ダヴィンチ以外はいらないのか?
少なくとも、俺の絵の方がダヴィンチの絵よりも俺の母さんを笑顔にするだろうな。
それだけじゃない。失恋した友達を励ますのも、ダヴィンチより俺がやった方が意味ありそうだ。色んな出来事が代えの効かない友情を育んできたわけだからね。ダヴィンチが「大丈夫?」とか言っても響かんわな。
なんなら事業を興すのも、全然張り合える気がするぞ。俺が今まで色んな経験をしてきて、身につけた着眼点とか感性とかが反映されるわけだから、ダヴィンチとは違ったことができるだろうな。
ちょっとうまく伝わってるかわからないけど、今までオリジナルな人生を歩んできて、今この瞬間この場所にいる自分でしかできない表現、できない行動が、必ず存在するんですよ。本当に。
だから、どうすりゃいいの?って、
そりゃもう
Just love yourself, and you're set
ただ自分を愛すれば、それで準備は完璧
ということです。
あなたが自分らしく生きれば生きるほど、周りからとやかく言われるかもしれません。でも、今まで人類を進歩させてきたのは非常識な人間です。
それでも地球は回っていると言ったガリレオ。地球と宇宙は同じ力学で動いていることを発見したニュートン。時間は相対的なものだとだと示したアインシュタイン。
いや、いわゆる"天才"学者だけではありません。
走り高跳びで初めて背面跳びを試して世界記録を叩き出したフォズヴェリー。当時の相場の15分の1で本を売り出し読書文化を大衆に広めたペンギン出版社。タブー視されていた黒人音楽をオーバーグラウンドに持ち込みロックの始祖となったエルヴィス・プレズリー。
彼らは自分の生き方を貫き「誰も選ばないもの」を選びました。その結果、時に笑われ、時に批判されたかもしれません。でも、彼らは世界を進歩させました。
そして今、この時代を生きている私たちに、世界を変える順番が回ってきました。
周りと比べて自分が劣っているだとか、自分の代わりはいくらでもいるとか、そんなしょーもないことで悩んでいる場合ではないんです。というか、そもそも悩む必要はないんです。実際、そんなことはないんだから。
そんなことより、自分にしかできないこと、自分の感覚、自分の考えを突き詰める方が、よっぽど楽しい未来につながるんじゃないかなと思いますよ。なんたって、"We are all born superstars"ですし。
俺が言ってるんじゃない。
ガガ様が言ってることだからね。
間違いないでしょ。
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番外編(参考資料)