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ぺの
2015年4月2日 22:47
窓際にあるベッドから首をもたげて上を見る。空は狭い。道を挟んですぐ隣には、この街でもそれなりに高さのあるビルが建っている。見飽きたそれに地元でよく見たつくしを重ねても、ビルはどうにも不格好だった。スマートが要求されるこのご時世に、このフォルムはいかがなものか。つくしの方がよっぽど合理的かつすらりとしたフォルムではないか。少年は悪態をつきながらゲームに戻る。肘で支えたゲーム機の中では次々とゾンビが
2015年4月10日 23:31
あなたに花を贈りましょう火星のうらに咲いた花を混ぜてあなたはどんなにか笑って僕の手に触れることでしょうそのとき僕はあなたになれるのですあなたに花を贈りましょう腐った水から伸びた茎を添えてあなたはどんなにか喜んで僕の足に触れることでしょうそのとき僕はあなたになれるのですあなたに花を贈りましょう沈んだ片目の宇宙に生えた葉を挿してあなたはどんなにか嬉しがって僕の心